5月の自然農・学びの日

イメージ 1
 
僕らが使っている、砺波市頼成の自然農田畑では、
毎月第2土曜日が、「学びの日」と決められてあって、
この日は八尾の石黒さんが、自然農の指導に来てくれます。
昨日がその日で、気持ちの良い五月晴れになりました。
石黒さんの指導を目当てに、初めての人も何人か参加して、
ベテランから初心者まで、20人ほどが来ていたでしょうか。

これだけ人数が多いと、慣れた人たちは自分の田畑で、
それぞれの農作業を中心に動き、初心者は石黒さんの周りで、
話を聞きながら、全体の様子を見て回ることになります。
今回は時期的にも、米の苗床の状態をチェックしながらの学びで、
夏野菜の種下ろしや苗の植え付けも、実際に見て学びます。
僕は米の苗床チェックが終わった後は、自分の畑で、
ササゲの蔓を這わせる場所に棒を立てて、麻紐を張りました。

午前中は少し雲もありましたが、午後は快晴の五月晴れで、
田んぼのレンゲも、写真のように今を盛りに咲き誇っています。
このゲンゲ、正しくはゲンゲで、本当のレンゲは別の花だとか。
そんな花の名前は、子どもの頃から苦手の一つだったので、
覚えたのは、ここへ来て自然農を手がけるようになってからです。
花の名前を知ることの豊かさが、ようやく身に付いたのかも。

テレビを見ていると、僕らにとっては以前から当たり前のことが、
今頃になって、原発のコストは元々水力発電よりも高いとか、
政府の援助がなければ、採算の合わない発電だと分析しています。
もっと早く指摘してくれたら、こんなに原発は増えなかったろうし、
我が物顔で安全だと言い続けた、福島の大惨事も無かったのです。
さらに、ネット上では多くの人が指摘していた燃料棒融解も、
今頃になってようやく認め、報道し始めているようですね。

事故が起きてから言うのでは、批判精神も何もあったものではない。
マスコミが自分たちで煽った原発推進なのに、他人事の様子で、
こうした態度は、被災地の原発推進首長も同じことです。
テレビと同じくショーマン化した首長が、国と東電の責任を追及し、
自分も原発を推進した一員であったことを、まったく言わない。
彼らは地元の住民に対して、自分の過ちを謝ったのだろうか?

まず自らの身を正す事なしに、問題が起きれば他人事にしたがる、
この無責任なマスコミ、政治家、行政の姿があってこそ、
利益追求の企業は肥大し、巨大利権の闇をのさばらせたのです。
民主主義の根幹である、主権在民をもう一度再確認して、
責任を他人事にしない生活者になりたいと思うのです。