沖縄行きを断念

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今年も夏の沖縄行きを計画していたのですが、
自然農の畑を増やしたこと、田んぼで直播きを始めたこと、
資金的にもきびしい事情などを考えて、急遽中止することを決めました。
沖縄が日本に復帰して以来、ほとんど毎年石垣島へ行っていたのですが、
気が付けば、今年は今までのように熱心に沖縄のことを考えていない。
一つは 3.11事故の影響で、沖縄のことをあまり思い出さなかったこともあるけど、
地元でやりたいことがたくさんあって、そちらを優先したとも言えます。
 
それでなくても会社を辞めた後、よくぞ11年間も仕事をしないで、
生活が続いてきたものだと、自分の事ながら感心したりするのですが、
すでに蓄えの余力もなく、自然農だけでは現金収入が少なすぎるのです。
足りない分は、少しはピンポイント的に働いたりもしますが、
なるべくはお金に頼りすぎない暮らしがしたいと考えているので、
今は年間およそ60~70万円で暮らしており、当面はこれが限界です。
と言っても、今年も行くとすれば、その分働けばいいだけなのですが、
今年は様々な状況を考えて、中止する方がいいだろうと判断したのです。
 
不思議なもので、一緒に夏の石垣島行きを計画していた人も、
同じように今年は事情が難しくて、行けないことにホッとしている様子。
名古屋の友人も東京の友人も、同じように今年は中止を考えていたようです。
それでも行く人は行くので、同行できないのは申し訳ないけど、
そう思うようには行かないのも人生で、臨機応変に考えるしかありません。
市民会議で検討を続けている「まちづくり条例」も、6月議会を目指して、
その後にどんな事態があるか、気になるところではあるし、
僕の中で沖縄は、少しずつ遠くなっているのかも知れません。
 
僕の心を育んだ故郷と言える場所は、三つあるのですが、
一つは現在住んでいる富山県南砺市、旧井波町を中心とした場所。
もう一つは横浜市で、西之谷から山手、本牧、元町通りのあたり。
そして三つ目が、石垣島を中心とした沖縄の島々だと言えるでしょう。
石垣島に初めて行って、そのまま1年以上住み着いて以来、
すでに30年以上に渡って、毎年滞在している写真の浜の平野ですが、
ここには誰もいなくても、落ち着いた、少し寂しい、懐かしさがあるのです。
今年は諸事情で断念しますが、また来年は行きたいですね!
 
この珊瑚礁の海で気付いた、人間と自然の関係の大切さは、
今ではどこに暮らそうとも、自分の生き方の根幹をなすものであり、
市民活動や様々な自分の活動の、方向性を決めるものでもあったのです。
と言っても、そんな難しい考えからこの海を愛したわけではなく、
珊瑚礁に住む多くの命の豊かさに引かれて、楽しんだ記憶が最初で、
それが失われていく目撃者であり、証人であることが僕を動かしたのです。
これからもこの珊瑚礁の海は、大切な心の糧であり続けるでしょう。