自然農講座がスタート

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今年の夏に2本企画した講座の内、自然農講座がスタートしました。
「命を活かす!自然農の味わい」と言う、7回シリーズのもので、
サンタの森でフィールドワークをしながら、自然農の基本を学びます。
申込参加者は定員一杯の12名でしたが、今日は3名が欠席で、
9人の受講者が顔合わせをして、これからの予定を確認しました。

一回目の講座としては、川口さんの自然農の考え方を紹介するため、
「いのちの営み 田畑の営み ~自然農・栽培の手引き~」(鏡山悦子著)
の中から、第5章「理に気づいて 総合的に」の文章の一部を配布。
文章の内容に添って、
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(1)耕さない
(2)草や虫を敵としない
(3)肥料・農薬を必要としない
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この三つの原則と、その意味をお話ししながら、
川口さんの「いのちの講座」から、「生きるということについて」にも、
自分なりの理解をお話しして、皆さんの考えなども聞かせてもらいました。

こうした「理の勉強会」は、八尾の石黒さんがやっておられますが、
初心者には難しくなっているものを、すそ野を広げる意味で挑戦します。
これで基本原則や考えを知っていただき、実際にフィールドワークする中で、
それぞれの参加者に即した形で、何かが身に付いていけば、
「問題を起こさない生き方としての自然農」も理解していただける。
と思って始めた講座の、第一回目がスタートしたというわけです。

参加者は20代から70代の男女で、幅が広いのですが、
どちらかと言えば、地元の農家の人は滅多に参加されません。
今までもそうでしたが、農家の人は僕などから“農”を教わる必要はなく、
実際に僕が農家の人に教えられるような、農のことなど無いのです。
それでもたまに農家の人が参加されたときには、自然農は農法でないことを、
はっきり申し上げた上で、ご理解いただければ参加していただきます。

むしろ農家ではない人たちが、自分が食べるものに対して疑問を持ち、
単なる消費者ではなく、自然界の一部として「食べる」ことを考えたときに、
自分が食べるものを、少しでも自分の納得行くやり方で手がけてみたい、
そう考えることで、自然農に関心を持って来てくださる方が多い。
僕自身も、2001年の9.11事件をきっかけに関心を持つようになって、
翌年から少しずつ挑戦を始めたので、同じような人の気持ちがわかるのです。

無事にスタートを切った講座は、9月まで続くことになりますが、
その間には、皆さんにキビ、アワ、ヒエ、エゴマなどの雑穀を中心に、
自分で作付けから収穫までしていただいて、自然農体験をしてもらいます。
僕はその基本的な考えをお話ししながら、実作業でのアドバイスをする。
教えられることはお互いさまで、僕はその潤滑油を目指します。