2011年度Eネット総会

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僕が高岡市で参加している市民活動団体は、三つあって、
「シャキット富山35」「Nプロ」「ぴ~すフィルムネット」
ですが、これらはいずれも、通称「Eネット」正式名称は、
高岡市男女平等推進センター登録活動団体ネットワーク」
に所属しており、昨日がその2011年度総会でした。

高岡駅前の高層ビル、ウイングウイング6階にある、
高岡市男女平等推進センターをベースにした、活動団体で、
南砺市に住む僕にも、比較的便利な場所に位置しており、
登録参加していると、打合せには交流室が無料で使えます。
僕はこの利便性で参加したのですが、ここに登録している団体は、
初代センター長から、「正義漢が強くて柔軟性もある!」
と言われるほど、芯が強くて個性的な人々が集まっています。

そんなEネットではありますが、活動は必ずしも広がらず、
登録団体の数も、この数年は頭打ちの感じもあります。
中には、男女平等なんてすでに実現しているとか、
むしろもっと女には“女らしさ”が必要だとか言った、
人権としての男女平等を、いまだに理解していない人も多い。
男女平等を理解することは、平和の意味を知ることであり、
間違いのない、豊かな生活のイメージを持てることですから、
自然と、人に優しいまちづくりや、脱原発がテーマにもなります。

ところが多くの日本人は、こうした社会問題に取り組む人を、
何か偏った政治意識の現れや、世をすねた人と見る傾向がある。
それゆえに、例えば今回の福島原発事故のような大惨事に対しても、
すでに何度となく警告を発し、社会の方向を変えようとする、
様々な運動を展開してきていたのに、市民の感心が低かったのです。
原発事故は決して想定外のことではなく、多くの市民活動では、
危険だからやめて欲しいと、再三に渡って申し入れてきたことなので、
多くの市民がもう少し耳を傾けてくれていれば、と残念な気持ちです。

それでも、こうした活動の成果も少しずつ見えてきており、
高岡市では、まちづくりの方向も、車中心から脱しつつありますし、
市民協働による企画活動も、かなり数が増えてきているのです。
今はまだ、市民活動が直接地方自治を動かすことは少なくて、
全国的な市民活動の結果が、国を動かすことによって、
まわり回って、ようやく地方自治が動き出すことも多い。
それは相変わらず、国から下りるお金によって動くからですが、
大阪や名古屋のように、地方からの動きも見えるようになりました。

その意味では、Eネットは日本の明日を担う団体であり、
高岡市が将来に採用する施策を、先取りして議論しているのです。
さらにこうした議論や活動が、広く多くの市民に行き渡れば、
お上の動向ばかりに左右されない、地方自治も可能になるでしょう。
我々の生活は、なるべく顔が見える、手の届くネットワークで作る、
そんな安心社会を目指して、市民活動を続けたいと思うのです。