夜が明ける
徐々に徐々に夜が明ける
収穫を貪った宴の後に
長く続いた漆黒の闇は
あなたを不安にしたけれど
その闇が少しずつ明けていく
収穫を貪った宴の後に
長く続いた漆黒の闇は
あなたを不安にしたけれど
その闇が少しずつ明けていく
ひとたび明け始めれば
やがて暁光は天空を覆い
不安は嘘のように晴れて
あなたは安心して目覚め
おだやかな朝が浮き上がる
光の予兆を受けた人が
一人また一人と目を覚まし
明るみ始めた東の空を向く
そっと手を伸ばして触れ
夜に得た絆を確かめる
雨雪の予報は外れて
清く晴れ渡った空には
昨夜の闇の不安は払拭され
ただ静けさに満ちた笑顔が
闇が去ったことを物語る
これからどこへ行くのか
誰にもわからなくても
不安に煽られた闇は去り
自分の立つところが見える
私には私が見えてくる
さあ出掛けましょうか
闇の中で繋ぎあった手は
ほどけて歩き出した時も
安心の息で呼応して
未来へと誘ってくれるから