秘密の葉菜園♪

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様々な御縁で、この秋に知り合った人から、
馬の放牧場だった場所を、菜園にお借りしました。
もともと畑ではない、柵に囲まれた空き地状態だったので、
思い切って斬新な発想で、畑ではない菜園の試みです。
見ての通り、畝も必ずしもまっすぐには作らずに、
花壇のように円形に作って、楽しんでも見ています。

もともと自然農での作物作りは、合理性ばかりでなく、
土と人間と作物との、命の連携が課題な農なのですから、
楽しみの要素は、収穫物ばかりではないのが当たり前です。
だけど農作業の楽しみを、土と向き合うだけでは、
なかなか姿として、表現できないのも事実でしょう。
それなら見た目にも、楽しい要素を取り入れてみればいい。
そこで花壇のような菜園を、作ってみようとなりました。

こうした菜園を企画したのは、僕ではないのですが、
話を聞いて面白いと思い、僕も積極的に参加しています。
もともと畑ではないし、馬が放牧されていた関係で、
農薬など一切使っていない場所ですから、自然農にはいい。
土も実に黒々として、山の良質な土と変わらないのです。
ただ長年に渡って馬が踏みしめているので、土は硬い状態で、
表面はいいのですが、5センチ以上下はカチンカチンです。

鍬で耕してもいいのですが、今年はそのままの状態で、
根もの葉ものの様々な野菜を植えて、様子を見ています。
多少の馬糞も入っているし、肥料がほとんど必要ない場所で、
大量の草や木の葉があったのを、集めれば堆肥にもなる。
次第に花園のようになってきて、相棒は花も植えていますが、
僕はあくまでも菜園として、秘密の菜園を気取っています。

農業をやりたい若者はいても、新規参入者のハードルは高く、
政府の支援は、大規模農業者ばかりですから役に立たない。
つまりは強い者たちで、利権の囲い込みをやっているだけです。
そこで僕らは、智恵と勇気と思いやりで繋がりを持って、
ひっそりとこんな場所で、生きる楽しみを増やしていきます。
僕らは、権力者の支援がないと何も出来ないのではなく、
権力者がこれ以上自然界を破壊さえしなければ、生きていける。

「問題を起こさない生き方としての自然農」を実践するとは、
市民活動で権力者の横暴や自然破壊活動を抑制すると共に、
こんな自由な発想での農を、楽しんで生きることかも知れない。
様々な人間関係は、すべてがうまく行っているわけではないけど、
沖縄の米軍敷地内で畑をする農民を見て、僕が強烈に思ったのは、
誰の土地であろうと、種を蒔いて育てる大切さだったのです。