白熱教室 JAPAN

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春の「ハーバード白熱教室」が、大人気だったからでしょうか、
その再放送と共に、日本版の白熱教室が番組になっています。
横浜市立大学で、国際総合科学部の授業を取り上げたものですが、
今回教授を担当するのは、数年前に何かとお世話になった、
「日本自立プロジェクト」創設者の上村雄彦さんです。

講義の内容は、当時も熱心に議論していた課題と同じで、
環境破壊や貧困、絶え間ない世界の紛争をどのように解決するか?
その根本原因を探って、解決への道筋を探ろうとするものです。
当時と違うのは、議論の仲間が横浜市立大学の学生に絞られ、
たぶん誰でも参加できるわけではなくなったことですが、
対話型で議論しながら、お互いを高めていく手法は同じです。

知り合った当時から、上村さんは議論が大好きな人で、
彼ほど真剣に社会問題の本質を議論できる人は、少なかったから、
日本自立PJのミーティングに参加するのは、楽しみなことでした。
このPJメンバーは、6年ほど前に砺波で合宿もやっています。
もちろん上村さんも来ていたし、日本中から人が集まって、
環境や平和のことを、真剣に議論した三日間だったと思います。

その後彼は千葉大で教鞭を執るようになり、何度かお邪魔して、
彼のゼミにも参加させていただいたし、家にも泊めてもらいました。
どこにいても情熱的な熱血漢なので、議論するのは楽しかったし、
この千葉大の御縁で、小林先生の公共哲学にも参加させていただき、
大学とは別の公開勉強会などにも、声を掛けていただきました。
その後「開発のための国際金融取引に関するタスクフォース」専門家、
として世界を駆け回り、今は横浜市立大で教鞭を執られている。

月日の流れを感じると共に、あの当時の議論がようやく表に出て、
NHKの教育テレビで取り上げられるのは、やっぱり嬉しいことです。
僕は彼のように大きなことはできませんが、自分の役割として、
今現在「問題を起こさない生き方」に挑戦できているのも、
ほかの多くの人と共に、彼の存在は大きかったと思っています。

今回紹介された授業の内容として、日本人はなぜ幸せでないのか?
小中学生の1/3が、「生まれなければよかった」と思っており、
中学生の9割が疲れ果てているのは、どうしてなのかが課題でした。
学生たちは、もっと家庭を大切に出来るように、競争社会ではなく、
人間関係を大切にする社会を望みながら、その方法が出てこない。
次回はその実現のために、何が出来るかが課題になるのでしょうか。
次第に議論に慣れてくる学生たちと、どんな話しになるかが楽しみです。

番組のホームページは↓こちら。
http://www.nhk.or.jp/hakunetsu/index.html