稲刈り・ハサ掛け

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自然農田んぼも、本格的な稲刈りシーズンになりました。
僕が自家食用に作っているイセヒカリも、稲刈りを済ませ、
黒米も終わったので、次は赤米と香り米をチェックして、
最後が今月下旬に、ミドリ米とトヨサトを収穫します。
そのハサ干しが終わるのが11月上旬で、それから脱穀
トウミ、籾摺り、全部終わるのはやっぱり11月中旬です。

今日は気持ちのいい秋晴れで、気温は夏日を超えてしまい、
Tシャツ一枚になって作業しましたが、気持ちよかったです。
昨日は6時間ほど農作業をして、足腰きつかったのですが、
自然に近しい自然農の田畑にいると、体のきつさも忘れます。
蝶やトンボも飛び回って、上空には鳶も鳴いて回っている。
農薬を使わないから、農作物を食べる虫もたくさんいますが、
そのおかげで、この田畑には様々な昆虫も息づいています。

いつものことですが、COP10の会議には資金が出ますが、
日々の暮らしの中で生物多様性を実践しても、何も出ません。
環境破壊を押し進める大規模農業には、補助金が出ますが、
日々の暮らしで実践的に環境を守る自然農には、何も出ない。
この国の行政は、どこまでも利権者のためだけのもので、
僕らがいくら努力しても、何一つ行政の援助はないのですが、
だからといって何もしないではいられないので、活動はします。

ひとたび町へ出れば、何をするにもお金の世界ですから、
何でもおカネ換算する社会がイヤだと、町へは出られない。
おかげさまで、里山の良さや散居村の良さがわかるようになり、
出掛けるときはお弁当を持って、主に山や海に向かっていく。
田畑へ行くときは、ボロボロでゆったりとした作業着で、
地面にしゃがみ込み、農作物と一緒に草や虫の相手をする。
10年前には考えられなかった、暮らしぶりの変化です。

生まれ育った町家ではもちろん、その後の教育課程でも、
自分が蝶やトンボや、カエルやイモリと仲良く暮らすなんて、
想像もしなかったのに、今では日々当たり前になりました。
こうして米を作り、野菜を作って、少しは市民活動に参加して、
こんな生活こそ、立派な会議や政治よりも社会を善くすると、
問題を起こさない生き方としての自然農が、教えてくれました。
 
 
写真は一番手前がトヨサト、黒っぽく見えるのがミドリ米で、
ハサに掛かっているのはイセヒカリ、その向こうが赤米・・・