地域の元気連携フォーラムin富山

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中部経済産業局委託事業として、
東海・北陸コミュニティビジネス推進協議会が主催する、
「地域の元気連携フォーラムin富山」に行ってきました。
これから生まれてくる子供たちのために、
なるべく今の経済を拡大して欲しくない僕としては、
何でも経済拡大させたがる経済産業局が何を目論んでいるか?
知っておきたい気持ちもあって参加したのですが・・・

ゲストに富山型福祉の先駆者、惣万佳代子さんと、
農作業による若者の生活自立を目指す、川又直さんがおられ、
この人たちの話を聞くだけでも、来た甲斐はありました。
ただやたらとたくさんのことを、短時間に詰め込んだ企画なので、
このお二人の話を聞けたのは、ほんの短い時間でしかなく、
なぜか移動ばかりしたワールドカフェなんかは、
ほとんど話らしい話も出来ず、何だか拍子抜けの会でした。

さらにその後、有料のライトパーティもあったようですが、
欧米型の経済開発では、地球の資源も環境も維持できないから、
なんとか持続可能型の社会にしたい!なんて僕の考え方では、
この企画で意見を言っても、聞いてもらえる雰囲気でもありません。
試しにワールドカフェで、発言の機会があったときに、
何でもお金で解決しようとするマネー経済主義に疑問を出すと、
同意する人はいても、それ以上のアイデアは出ないのです。

例えば福祉関係の人が、少数意見が無視される現状など、
権威主義的な経営に不満を述べる人も、自分も予算が欲しいだけで、
お金がなければ何も出来ない!との思いこみは、とても強い。
ところがゲストの惣万さんの話を聞いても、大切なのは目的で、
年齢に関係なく、困っている人たちが一緒に助け合って暮らす、
それが一番人間にとって幸せな姿だと思うから、そのような場を作る。
人間が智恵と工夫で出来ることから始めれば、やがて制度がついてくる。

行政や予算に、そうした先見の明などないのはいつものことで、
それでも補助金を受けようとすれば、川又さんがおっしゃったように、
補助金を受ける事務手続きのために、新たな人を採用する必要があったとか。
また様々な特区の設定にしても、経済産業省側から出ていた野田さんは、
惣万さんの質問に対して、事務的な回答しかされません。
改革する意志もなく、こうした場所に人を集めて話しだけさせる。
相変わらず、お役人意識の頑固さには呆れるばかりですが・・・

普段エアコンのない世界で暮らしている僕に、会場は寒くて、
夏だから半袖で来ていた僕は、腕をタオルで覆っていたほどです。
議論になるほどの時間もなく、やたら管理されたファシリテーターが、
参加者に自由など与えずに進行を裁く様子は、見事なものです。
スケジュール通りに時間が過ぎて、欲求不満だけが残り、
それでも惣万さんと川又さんの話を聞けたことで、得るものもあり、
井波から車に便乗させていただいた人に感謝して、終わりです。
 
 
写真左は、川又さん(「Peaceful House はぐれ雲」代表)
       http://www.haguregumo.com/
 
右は、惣万さん(「富山型ディサービス このゆびと~まれ」代表)