夏野菜は続くけど・・・

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しばらく忙しい日が続いて、畑を疎かにしていたら、
ツル豆の支柱が倒れていたりして、荒れ放題になっていました。
どうせもうツル豆は終わりかな、と思いながら見てみると。
ササゲもモロッコも、また新たな実を大きく膨らませています。
自然農の場合は、一気にたくさんの実はならないのですが、
その分こうして、少しずつ長く収穫できるのが嬉しいですね!

10日ほど前に蒔いた、秋大根とニンジンの芽が出始めて、
先日からその他に、いただいたキャベツとブロッコリーの苗を植え、
小松菜の種も蒔いて、少しずつ秋野菜の準備を整えています。
昨日はタマネギと地這いキュウリの種を、少しずつ蒔いたので、
タマネギは様子を見ながら、順調に芽が育ったら移植します。
水をやらなかったせいか、トマトやピーマンはわずかしか収穫できず、
キュウリやゴーヤは失敗で、手間暇を掛けなかったせいでしょう。

そてさて、こうした畑の様子とは別に、残念な話もあります。
サンタの森で作っていた作物の内、大きく育っていたタカキビが、
何モノか、たぶん野生動物によって、ほぼ全滅状態に荒らされました。
一緒にいた人に、「荒らさないように説得したい」と言ったら、
「人間が山に侵略しているのだから、野生動物が悪いわけではない!」
と言われてしまい、そうかといって解決の妙案も浮かばず、
二人して呆然と突っ立ったまま、しばらく何も言えなくなりました。

来年は少し上の沢から、ホースで水を引けるようにして、
豆と雑穀以外の作物も、育ててみたいと思っていた矢先なので、
何をどのように植えるか? 野生動物との知恵比べが必要なようです。
電柵でガードする話もあるのですが、なるべくは自然な工夫で、
被害に遭わないにはどうすればいいのか、考えてみましょう。
呆然としたまま草刈りをしていたら、鎌で指先を切ってしまい、
そのまま、なんだか落ち込む農作業になってしまいました。

あらゆる生き物を疎外せずに、持ち分を守りながら共存したい。
そうした発想は、欧米よりもむしろ日本古来の神道的発想なので、
生物多様性がどうのこうのなど言わなくても、日本人の心根にはある。
だけどこの100年に、戦争と戦後のマネー経済信仰によって、
八百万の生物や神々と暮らす日本人の智恵は、神社の境内に封印され、
多くの人は、見ることも考えることも出来なくなっているのです。
この日本人古来の智恵を、再び取り戻す必要があるでしょう。

自然農の作物と、荒らされた山のタカキビを見て、
そんなことを思う一日となりました。