真夏の稲田
4日前から兄が帰宅しているのですが、
毎日の食事の準備など、何もしない人なので、
毎食僕が一人で作っていることになります。
これがけっこう手間暇で、時間が掛かるのですが、
さらにお酒を付き合うので、時間が取られる。
年に一度のことだから、いいだろうと思いつつ、
今回は一週間以上と長いので、何かと用事が滞り、
開き直って、何も出来ない日が続いています。
やりたいことは相変わらずたくさんあるのですが・・・
狭い田んぼに、10種類以上の稲を植えていると、
この季節にはもう、稲穂の実る品種があって、
田んぼは思春期にはいるため、立ち入り出来なくなる。
6~7ヶ月の稲の生涯を思えば、今が一番大切な時期で、
そっと見守っていてやりたいと思うのです。
さて人間は、どのくらい生きるのがいいのでしょう。
人生百年なんて言いますが、何をするための百年なのか?
真夏の稲田を見ていると、自分はもう盛りの時期を過ぎ、
次世代に繋げる何かに、関わる時期だと思っている。
ひ弱だった子どもの頃は、成人することさえ危ぶまれ、
自分でも、まさか半世紀も生きるとは思っていなかった。
だからいつも、その時々を精一杯生きたとも言える。
こうして自分が身につけたものを、伝えられるのか?
最後の手間暇が、始まっているのかも知れない。