雨でも自然農「学びの場」

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このところずっと雨の日々で、梅干しも諦め気味ですが、
農作物は待ったなしで、雨の中でも「学びの場」が開かれました。
朝から集まった十数人は、皆熱心に石黒さんの指導を受けて、
濡れるのも忘れて、実地でのワークにも汗を流しました。

沖縄から帰って10日以上経ちましたが、晴れた日は少なく、
終日雨が降らずに晴れたのは、1日か2日だけだった気がします。
その前は、最高気温が続く渇水状態だったと聞いていますので、
過激な異常気象は、すでに定着し始めていると言っていいでしょう。
経済拡大をさせながらの地球環境保護なんて、笑うしか有りませんね。

お隣の大国中国では、この異常気象による災害が多発して、
中国水利部の統計では、土壌流出総面積はすでに356万平方キロメートル
(風食も含む)であり、その規模は国土の37.1%に達するといいます。
洪水被害も拡大して、被災者1億3400万人、死者928人、被害総額2.3兆円、
とされ、近い将来に深刻な食糧不足も懸念される事態です。

さらに今年は、世界中が異常気象による災害のオンパレードで、
ロシア西部の森林・泥炭火災やハ゜キスタン、中欧での豪雨・洪水、
アルセンチンなど南米での記録的な大寒波など、災害が多発しています。
こうした自然災害は、一見人間には手の届かないものに思えますが、
人が自然環境や生態系を破壊したことで、自然災害の件数が増加している。

こうした分析は、国連国際防災戦略(ISDR)でも言われていますが、
日本ではただ災害被害の報道をするだけで、その原因を真剣に問いません。
僕らの自然農は、こうした危機的な時代に対しても対応しており、
それぞれの個々人が、どのように生きればいいかを考えながら、
その選択が将来の社会を作り、生活を安心安全なものにする道なのです。

様々な社会問題に対応するための、市民活動も大切ですが、
活動に関わる全ての人を含めて、個々人の生き方が問われる時代です。
わざと問題の本質を見ようとしない、マスコミ的な議論を越えて、
僕ら個々人の生き方が、社会を作っていることを自覚して、
問題を起こさない生き方を探る、それが自然農でもあるのです。

午前中のワークを終えて、作業小屋での昼食タイムには、
石黒さんの滑舌も冴え、雨音をバックに様々な話をしました。
手持ち弁当の昼食まで残ったのは、男5人、女4人の9人でしたが、
うとうと居眠りをする人も含めて、皆いい顔をしていましたね~