小学5年生との対話

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友人の紹介で、富山市のある小学校まで出向き、
自然農についての、いろんなお話をしてきました。
子どもだからと言って、内容のレベルを下げたりせず、
わかる範囲で、何かを感じ取ってもらえるようにと思い、
平易な言葉でも、大切なことは漏らさず話したつもりです。

様々なことを学び、身につけようとするときに、
それを人に教えてみるのは、とても有効な体験です。
教えるとき、自分が本当にわかっていることでなければ、
人を納得させるほどには、説明が出来ないってこともあるし、
まして相手が子どもであれば、平易に伝える必要がある。
僕自身としても、そんな新しいチャレンジが新鮮でした。

普段は一癖も二癖もある大人を相手に、自然農を話し、
様々な議論をすることにも、ある程度は慣れてきてますが、
子どもに伝えるとなれば、また一つ違う努力も必要でした。
例えば枯渇資源のことや、オイルピークの話なども、
避けて通れない話だけど、専門用語は使えませんからね。

話しながら考え、言葉を置き換えることもしばしばで、
なるべく子どもたちの反応を見ながら、話を進めたのです。
相手は5年生で、どこまで話が通じるかは未知数でしたが、
このクラスは、学校の敷地内に小さな田んぼを作って、
田植えから収穫までを、一通り自分たちでやってみている。
この自然と向き合う可能性を、お手伝いしたかったのです。

さてさて、気が付けば70分ほどが過ぎていた、その内容は、
まず前半で、自然環境の大切さから、枯渇資源の問題から、
循環型エネルギーへの転換やら、命の環の大切さまで、
一通り大切なことは、全部話した気がしないではありません。
だけどもちろん、全部理解した子どもはいないと思うけど、
その後で質問など受けながら、返事をしていると、
案外思った以上に、感性で伝わった気がしてきました。

自然農の様子は、プロジェクターで写真紹介しましたが、
草の中に育つ野菜の姿には、子どもたちの熱い歓声もあって、
今までとの常識とは違う、自然への共感も増したようです。
「命」と「食」と「自然」の関係も、思ったより理解されて、
みんなが仲良く生きることの大切さも、伝わったと思う。
振り返って、僕自身も貴重な体験をありがとうございました。

写真は、担任の先生が撮ってくれた板書の写真の一部です。
思いつくままに話した内容を、纏めてくださって感謝です。