高岡市議会ネット

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今回の高岡市議会ネットでは、
民主クラブの中山欣一議員、(写真左)
自民党議員会の金森一郎議員、(写真中央)
社民党議員団の上田武議員、(写真右)
この三人に参加していただくことが出来ました。

今回は公明党共産党の議員には、
参加していただくことが出来ませんでしたが、
これはたまたま、都合が付かなかっただけでした。
今年3年目になる、僕らの市議会ネットでは、
高岡市の場合、議会の全会派の方に呼びかけて、
各会派の人が一同に集まっていただける、
貴重な意見交換の場になっていると思います。

そして今回取り上げたテーマは、
(1)国への意見書や、市議会への請願・陳情などについて。
(2)請願書「女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める意見書」について。
(3)選択的夫婦別姓制度について。
(4)女性の政治参画・クオータ制について。
(5)その他。
となっていました。

(1)をわざわざ取り上げたのは、
市民の意見を、議会や行政に伝えて取り上げてもらおうとする場合、
どのような具体的手順があるのか、あるいは実際にどう扱われるのか、
知らないままにやっていることが多いので、確認のためでした。
ところが話をしてみると、請願を受ける議員活動でさえ、
正式にルールが決まっているわけではなかったりするようです。
このあたりが、議員が何をしているのかわからない原因でもあって、
これを明確にしようとするのが、住民自治基本条例だったりするようです。

(2)の「女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める意見書」は、
はたしてどれだけの人が、この内容を正しく把握しているでしょうか?
実は僕自身、女性差別撤廃条約との違いを知ったのは、最近のことでした。
「~選択議定書」で求められているのは、女性差別撤廃委員会の設置で、
これによって、女性差別撤廃条約で保証されている権利が侵害された場合に、
「個人通報」が可能になり、「調査」をして、勧告などがされるのです。
つまり女性差別撤廃条約が守られていれば、問題ないはずですが、
頑なに拒む勢力があるのは、守られていないことを知っているからです。

(3)に関しては、今年富山県内の南砺市を除く市町村で、
「(選択的)夫婦別姓制度の導入に反対する意見書」が採択されている。
この事実は、いかに富山県内で人権侵害がまかり通るかの踏み絵でもあり、
個々人の人権を蔑ろにする気風が、議会内にあることを証明しています。
まるで市民の多くが「選択的夫婦別姓」に反対しているかの如き、
南砺市以外の全市議会で採択された、恥ずかしい意見書なのですが、
街で調査した結果では、選択できることに賛成する人の方が多かったのです。

(4)は僕が提案したもので、難色を示されることは承知の上で、
市の行政管理職や議員職に、強制的に女性の割合を増やす制度を作らないと、
いつまで経っても、男性中心の能力主義が蔓延り、合理的一辺倒の政治になる。
しかし実際に政治・行政が担う弱者救済は、合理一辺倒の男性価値観よりも、
まず目の前の窮状に反応できる、情緒型の価値観が求められるのであって、
こうした才能を、今の管理職登用制度や議員制度では実現できないのだから、
これを抜本的に変えるために、まず女性のクオータ制が有効なのです。
今年は機会ある毎に言い続けることで、意識付けをしたいと思っています。

(5)その他の項目でも、重大な意見交換がありましたが、
これは諸事情により、非公開とした方が良さそうなので書きません。
議員との連携がうまく回れば、そう遠くない時期に何かが動くでしょう。

現在は、選挙前だけ、会派を越えた政策討論会などありますが、
普段はまったくと言っていいくらい、会派越えた政策討論などありません。
なぜか市民も、特定の会派だけとしか話が出来ないことが多いようで、
それが利益供与や便宜供与の、温床になっていると思われるのです。
市民との対話を、会派を越えて、政策での議論にまで高められたら、
民主主義は本来の姿をもって、主権在民を実現するようになるはずです。