エコロジカル・フットプリント

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アメリカへ渡って環境経済を学んでいる友人から、
世界中の人のエコロジカル・フットプリントを計算する、
「Personal Calculator」が出来たから、使ってみて欲しい!
と連絡があったので、さっそく開いて使ってみました。

グローバル・フットプリント・ネットワークと言うサイトで、
このPersonal Footprintのページから、
「Take the Quiz」をクリックして先へ進みます。
http://www.footprintnetwork.org/en/index.php/GFN/page/personal_footprint/

サイト本体は英語なので、ほとんどの情報は英語ですが、
実際に質問に答える場面では、日本語になるので、
英語が不自由でも、簡単に答えて計算することが出来ます。
僕もクイズゲーム感覚で、質問に答えてみましたが、
かなりエコな生活でも、地球一個では足りない計算になりました。

かなりアバウトな計算式なので、異論もあるとは思いますが、
案内をくれた友人に「僕も地球二個が必要みたいだね」とメールしたら、
日本では、個人の努力ではどうにもならない「公共フットプリント」が大きいので、
この社会構造を変えないと、フットプリントは減らせないだろうとのこと。
彼はその「日本のフットプリント」を詳しく分析する研究をしているようでした。

エコロジカル・フットプリントをご存じない方のために、簡単に説明すると、
「人が一人生きていくために必要な地球面積」と言うことになります。
もともと人の生活が必要としている環境負荷を、計算するために考えられたもので、
最も素朴なものとしては、年間に食べる農作物の栽培面積となりますが、
人間の場合、このほかに衣食住を賄う必要から、さらに広い面積を消費します。

そして現代生活では、文化的な生活をい営むために、多くのものを消費するので、
その消費に見合う面積が必要になるため、これを計算式に当てはめていく。
すると現代人の生活様式をこのまま続ければ、人間だけでも地球は賄いきれず、
そのために様々な生物種が、急速に絶滅していくことがわかるのです。

膨大なエネルギー消費で成り立つ拡大経済社会は、ガソリン価格の問題ではなく、
将来的に持続不可能なので、少しでも早く社会構造を循環型に改革する必要がある。
上図にあるフットプリント「0.9」の中国が、急速な経済発展で「1」を越えれば、
もはや特定の「絶滅危惧種」の問題ではなく、人類もまた絶滅の危機なのです。