「未来の食卓」

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去年東京で公開されたときに、気になっていた映画ですが、
なかなか見る機会がなくて、しばらく忘れていました。
それが今回、何か環境関係のいい映画を観たい!とリクエストがあって、
チェックしていたら、今月この映画DVDが発売になったのを知りました。
普段は千円以上の買い物を、極力抑えて暮らしているのですが、
今回は自信を持って?、3500円の衝動買いです!(*^_^*)

予告編を観ただけで、気になっていた映画ですから、
さっそく届いた日に封を切って、夜寝る前に一人で観てみました。
南フランスのバルジャック村を舞台にした、ドキュメンタリー映画で、
小さな村の村長が、子供たちの健康や将来を考えたときに、
添加物に満ちた食べ物に疑問を持ち、給食をオーガニックにする。
それから一年の間、撮影を続けながら、周囲の事情も映し込んでいく。

食品に関する学会では、今の子どもはもしかして人類史上初めて、
親よりも健康でない世代になるかも知れない!との報告がされている。
実際に近年生まれてくる村の子どもたちにも、健康被害が多くなっており、
その原因が環境汚染で、しかも農薬によるところが大きいと思われる。
それなら、なるべく農薬を使わない、自然に近いオーガニック食事をしよう!
この呼びかけで始まった村長の試みは、村全体を変えていきます。

この映画の中で、いくつかテーマ以外のことも気付きました。
例えば子どもたちが通う学校の様子も、日本とは大きく違っていて、
学校だからと言ってサービス過剰にならず、大人と生徒が向き合っている。
子どもの自主性が重んじられて、自由に活動しているように見えるし、
学校が特別な世界でなく、村の一部の感じなのがいいですね!
社会の在り方自体が、フランスでは自主性が重んじられるのでしょう。

また臨月を迎えた女性が、自宅で出産する様子もさりげないのですが、
助産士と思われる人を付き添いにして、自分で明かりを消して産み落とす。
産まれてくる子を過剰な明かりで刺激しない、脅かさない配慮があって、
自然な出産が夜明け前に多いことなど、当たり前に表現されていたりします。
新しい人の命が産まれて、それが育まれて一つの人生を生きる、
その課程を健康に過ごすには、どうあればいいかを問う映画なのです。

映画の中で、村長だったと思うけど、いいことを言っていました。
オーガニック食品は値段が高いと思われているけど、これは人を健康にし、
生涯を幸せに暮らすベースになっていくから、価格ではなく心の問題だ!と。
農薬や化学物質をたっぷり使った大量生産の食品は、一見安いけど、
それによって冒される健康被害や、環境破壊に対する手当のコストを考えると、
潜在コストは計り知れなく高いもので、目前のお金の問題ではない!と。

まったく同感であり、小さな村の村長の挑戦は、人々の共感を呼んで、
少しずつ広がりを見せていくところが、未来への希望に見えました。
せっかく高いお金を支払って買ったDVDなので、みんなと一緒に見たい!
と思って、これから機会を見つけて、学習試写会を試みていくつもりです。
出来れば配給元のアップリンクさん応援のため、正式な上映会をしたいけど、
これはなかなか難しいので、機運が盛り上がれば!ってことにしておきます!



バルジャック村を描いた映画「未来の食卓」は、↓こちらから購入出来ます。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0034KM03I?ie=UTF8&tag=isobehon-22