とやまNPO協働チャレンジセミナー・報告

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前夜に雪が降ったあとの寒い朝だったので、
道路事情も良くないだろうと、早めに家を出ましたが、
会場へ行くまでに2件のスリップ事故がありました。
一件は、道路脇に突っ込んだ車をクレーン車が吊り上げており、
これはもう事後処理なので、交通整理もされていたのですが、
もう一件は、片道二車線道路の一車線に、乗用車が横になって、
まだ交通整理もされていない、ホヤホヤの現場でした。

それらを後目に、さらに会場に近づいた富山市内では、
何回信号を待っても、なかなか先へ進まない渋滞があって、
会場へ着いた時は、ぴったり集合時間1分前でした。
スタッフの何人かは遅れてきたりして、打合せも押し気味で、
それでも準備万端整えた後、食事をする時間はありました。
PCTool能登さんの総合進行で、セミナーは開催され、
県の担当課長から挨拶をいただいて、簡単な説明があり、
無事に、川副知子さんの基調講演が始まりました(写真上)。

川副さんはセミナーに向けて、様々な資料を用意されて、
佐賀県CSO推進機構の活動など、これまで佐賀県で行ってきた、
多くの事例を、具体的に話していただけたと思います。
しかし残念ながら、いくつもの資料や事例がありながら、
講演時間は45分しかなく、こちらももっと聞きたかったし、
川副さんも話したりない様子のまま、終わり時間になりました。
2時間の分科会の後、もう一度全体会があるので「時間厳守!」
と強く言われ、基調講演さえ時間通り終わらされたとあれば、
分科会も遅れてはいけないと思って、時間との戦いでした。

事例紹介役の、南砺市協働課の長澤課長とは事前に打合せ、
様子を見ながら、予定よりも端折るかも知れないと話しましたが、
ほぼ40分ずつ、3ステップで時間管理すると告げてあります。

1ステップ:長澤課長から「南砺市協働の試み」を話していただく。
      市民参加した僕の方から気付いたことの補足。
2ステップ:お茶を飲みながら、協働への課題の洗い出し。
      それを張り出して、課長からのコメントをいただく。
      (写真下は、そのときの様子です)
3ステップ:各グループで、一つ課題を選んで解決策を探る。
      それをグループ毎に発表していただく。

僕が受け持った分科会では、6人テーブルが6つでしたが、
4人欠席があったにも関わらず、部屋は議論で熱気に満ちました。
行政職員と市民が半々だったので、なるべく違うタイプの人が、
うまく交われるように、今回は参加者をテーブル指定してあります。
茶菓をいただきながら、全員が自己紹介することによって、
アイスブレイクの時間を節約することまで、考えていました。

長澤課長のお話は聞きやすく、温厚で粘り強い人柄が出ていました。
2008年11月に、南砺市が田中市長になったことによって、
市政は一変して協働課ができ、突然“協働”がキーワードになります。
市内全域の31ヶ所で、市民と市長の対話集会が行われ、
今後の地域づくりリーダーを養成する「七転び八起き塾」を開講。
さらに住民自治基本条例を作るための、事前検討会として、
「協働のまちづくりワーキンググループ」が立ち上がったのです。

毎月一回開かれた、このワーキンググループでは、
自治基本条例とは何か?から始まって、なぜ必要なのかを検討し、
僕自身もこれに参加する中で、いくつものことを学んできました。
その大切なポイントは、このブログで当時紹介した通りです。
主なものとして、① 協働の全体像から地縁組織やNPOの意味を考える。
②義務に先立つ権利の重要さ。③継続的に育てていく仕組みづくり。
などがあったと思いますが、今回は特に全体像の把握をヒントに、
それぞれの人が考えた課題を、その中に位置づけていきました。

話が盛り上がらなければ、ヘルプにはいるつもりでしたが、
会場には、自ら協働に関心のある方が集まっていたのですから、
全てのテーブルで議論は盛り上がり、僕の出番はありませんでした。
そのぶん僕は、時間の心配だけをしていれば良かったのです。
と言うわけで、本来は人の話を聞いて議論する方が好きなのですが、
今日はわずかなコメント以外は議論には加わらず、ひたすら時計係です。
最後は、もうちょっと長澤課長の話を聞けば良かったのに、
早く終わらせることばかりに気が行って、予定時間内に終了です。

ところが全体会場へ行ってみると、他の分科会は終わっておらず、
最初に総合司会の能登さんが言ったとおりに、全体の進行が遅れます。
こうなる要素の人はいたので、それを見込んでゆっくりすべきだったか?
と思いながらも、池田さんの「自分だけは善く生きる」を思いだし、
あとはのんびり流れに任せて、のこり時間を楽しんで終わりました。
全体に、内容の濃さに比べて時間が足りなかったと言うべきでしょうか。
それでも僕にすれば、滅多に関わらない行政の人たちと、
楽しい時間を過ごさせていただいて、感謝する一日でした。