確定申告

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僕の住む南砺市では、確定申告の時期になると、
「広報なんと」に町内別の確定申告日が掲載されます。
8町村が合併する前の、町村別に申告会場があって、
一番近い会場で指定された日に行けば、手続きが簡単に済む。
申告用紙も何も持たずに、保険などの控除証明書と、
源泉徴収票と、印鑑を持って足を運ぶだけでいいのです。

面白いのは、この指定日の区域分けで使われる住所区分が、
合併後の住所表記ではなく、合併前の住所表記でさえなくて、
さらにそれ以前の、古く慣れ親しんだ住所表記の区分なのです。
僕の場合は下新町3区になりますが、こんな住所表記は、
もう何十年も前に正式住所ではなくなっているのです。
それでも町内会などは、今でもこの表記を使っていますし、
なぜか税金の確定申告でも、この区分で日分けをされます。

さて、そんな指定された申告日に、会場へ行ってみると、
L字形に6席ほど用意された受付テーブルは、閑散として、
先客は3組ほどで、僕はすぐに受付が始まりました。
ほとんど収入もないので、いつもすぐに終わるのですが、
今回は、市の講座を引き受けた時の源泉徴収票が足りません。
出掛けにチェックはしたのですが、見あたらなかったので、
まあしょうがない!と思って、あるものだけを出しました。

すると税務担当の職員が、オンラインでチェックして、
源泉徴収票があれば、もっと還付されると見つけてくれました。
さらに生涯学習課へ電話して、取りに行けばもらえるよう、
その場で手配までしてくれたのですから、これは嬉しかったです。
さっそく車で5分の生涯学習課へ行って、再発行してもらい、
それを持って申告窓口へ戻って、すぐに手続きを済ませました。
おかげで、5千円に満たなかった還付金が1万円近くに増額です。

金額も嬉しいですが、当たり前のことだとしても、
こうして誰かの親切に接するのは、何よりも嬉しいものです。
そこでチラッと、担当職員のネームプレートを見たら、
むかし近隣町内で見たことのある、ちょっと珍しい苗字です。
僕らは新しい市民の繋がりを求めて、活動していますが、
住民の長い歴史で培われた信頼と安心は、大切にしたいですね!