2010年2月・県議会ネット

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今年最初の、シャキット政治参画プロジェクトによる議会ネットは、
予算が審議される2月県議会の前に、県議会ネットとして開催できました。
いつものように、すべての議員に開催案内を送ってはいるのですが、
最大会派の自民党からは、一人も出席していただけなかったのは残念です。
自民党会派の議員は、なぜ市民主催の意見交換会に出ないのか?
議員数が多いことに胡座をかいて、意見を聞く気がないのでしょうか?
だとすれば、これから県政にも協働が必要になってくるのを、
彼らはどう思っているのかも、聞いてみたいところです。

それでも今回は、柴田陽子議員と田尻繁議員の出席を得て、
事前に学習した内容に関して、意見交換をすることが出来ました。
今回資料まで用意されていたテーマは、次の5つ。

(1)予算にみる県政の現状について
(2)環境保護とゴミ焼却施設について
(3)夫婦別姓外国人参政権について
(4)子どもの権利条例制定について
(5)女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める意見書

僕は(1)を担当して、緊急経済雇用対策で行われる事業が、
そのまま翌年も継続して出来る仕事になっていない!ことを取り上げ、
どうして新しいグリーン政策に寄与する仕事に出来ないのか聞きました。
これが出来れば、永続的な新しい仕事が創出できるし、活性化にもなる。
すると雇用対策費には、ふるさと雇用促進と臨時雇用の予算が別々にあり、
使い道が限られていたり、今のニーズに合っていないことが見えました。
僕としては改めて、県の行政も協働にして欲しいと思わずにはいられません。

(2)の話は、主に氷見市で作られようとしているゴミ焼却所の件で、
ゴミを減らそうとする思想が全くないまま、過大な施設を作ろうとしている。
しかも、市の窓口に問い合わせると、広域圏のことだからわからないと言われ、
広域圏の会議は、肝心な審議傍聴は拒否されるし、審議結果の情報公開は、
施設の建設が予算を通るまで公表しないような、姑息な手段が取られている。
などの実体を議員に訴え、情報公開と内容の審議を議員に求めました。
この件に関しては議員が知らないことも多くあり、調査するとのことでした。

(3)に関しては、シャキットには長年この問題に取り組んでいる人がおり、
今回の政権交代で出来た新しい政府の、福島消費者大臣や千葉法務大臣が、
選択的夫婦別姓に賛成なことから、早く実現したいというものです。
富山県議会では、自民党会派が「夫婦別性制度の導入に反対する意見書」を出し、
すでにこれが可決されていることもあって、国会での成立を応援するためにも、
賛成の活動を盛り上げて欲しいとする、要望を伝えていました。

また(4)の子ども権利条例の制定に関しては、小杉町時代に町長として、
子どもの権利条例を作られたことのある土井由三さんが、直接説明をされて、
親を主体の子育てではなく、子ども目線による権利保護の必要性を説かれました。
孤立感に悩み、自己肯定感の薄い子どもたちを守る基準になるものは、
すでに国際法となっている、子どもの権利条約をおいて他にはない。
これを富山県でも、ぜひ取り上げて作成していただきたいという話でした。

最後に(5)の女性差別撤廃条約選択議定書に関しては、
シャキットではこれまで、多くの政治参画に取り組んできたわけですが、
今まで国に対する意見書のようなものは、作ったことがありません。
是非一度、もっとも重要な懸案でもって、意見書を作ることとし、
県議の皆さんに協力をお願いする話で、参加お二人には賛同をいただけました。
具体的な進め方などを教えていただくこととし、実現の目処が立ちました。

2時間を通して、大いに盛り上がった意見交換となりましたので、
最後は時間に追われながら、進行役の人も大変だったろうと思います。
それでもいくつかの事案は、県議に協力いただけることになりましたし、
僕ら自身も、情報不足で知らなかったことを教えてもいただきました。
これでもう少し、こうした市民の政治参画に多くの議員が関心を持って、
意見交換に出てきていただければ、協働だって捗ると思われます。
市民と行政の協働は、待ったなしに進んでいく中で、さて議員は、
どこまでこれを自分のこととして取り組んでいけるのか?
これがやがて、選挙の重要な投票選択ポイントにもなるでしょう。