「なんと市民の会」 対話集会

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南砺市議会議員の中に「なんと市民の会」って会派ができて、
その対話集会があるからと、市民活動の友人に誘われて行って来ました。
この会派は昨年11月に、南砺市議5名で結成されたようですが、
田中市長が「地域作り談義」などで、市民との直接対話を進めるなか、
議会も市民の声を直接聞いて、地域の垣根を越えた活動をする!
として、住民と協働する議会を目指して結成されたものでした。

僕らが高岡市富山市で始めている、「市議会ネット」に似たものを、
なんと南砺市では、市議会議員から始めようとしていたのです。
どこまで本気か、単なるパフォーマンスではないのかと用心して、
しばらくは彼らと、その他の参加者の話を聞いていたのですが、
どうやら5人は本気のようだし、参加者も動員ではなく本人の意思です。
これなら面白いと思い、途中からは僕も積極的に発言してきました。

まずこの5人を紹介しておきましょう。
蓮沼晃一、前田美好、斉藤光一、水口秀治、山瀬悦朗、

この5人が選ばれた選挙では、まだ中選挙区制でしたので、
彼らもそれぞれ、出身地域の代表的な地位にあるのですが、
次回の選挙からは大選挙区制になりそうで、地域代表ではなくなる。
その場合に、地域の代表は自治会や自治振興会が担うようになり、
議員は地域を越えて、政策立案の代表になっていただく必要がある。
いわゆるどんな政策を掲げているかが、投票要素になるのです。

今のところまだ、この5人が揃って同じ政策を掲げているわけではなく、
まずは市民との対話から始めようとしている点も、好感が持てました。
その上で今回の意見交換会では、5人の考え方も話していただけたので、
思わぬ魅力的な対話集会に、参加して良かったと思っています。
今回は4回目で、たまたま僕の住む家の近くでの開催だったのですが、
こんな意見交換会なら、こちらで企画してでもやりたいものです。

ちょうど昨夜は寒波で、降りしきる雪の中、
井波福祉センターで行われた今回の議題は5点でした。

(1)会派結成の報告
(2)議員定数と選挙区制について
(3)保育園統合について
(4)グランドの芝生化
(5)その他、参加者からの提案・意見

議員5人以外の参加者は、雪のためか十余人だけでしたが、
それぞれ熱心な意見や、自分の考え方を持っている人が多くて、
(2)(3)(4)とそれぞれ白熱した議論となりました。
少なくともここに参加した議員も市民も、大選挙区制の必要性を認め、
今後地縁は自治会に任せ、議員は政策で立候補すべき!での一致です。
行政が各自治会にアドバイザーを置いて、繋がりを深める中で、
議会が市民活動と繋がりを深くするのは、必然的な流れでしょう。

そして保育園の統合では、いったい何のための統合なのか?
まるで新しい箱ものを作るために、今ある保育園を統合するような、
今ある保育園利用者にとっては、何のメリットもない統合ではないか?
これが市民側からの問いかけで、議員もこの疑問に納得していました。
予算をどう使うかばかりに目が行って、子どもの幸せを考えていない!
10年後20年後の、南砺市が目指すビジョンが見えないと言うことです。

さらにグランドの芝生化に関しては、学校側がまるでやる気がないので、
自由に意志決定できる保育園などで、市民と行政の共同事業で企画する。
そのため、行政と協働するための市民活動母体を作る話にまでなりました。
何もしないで無事に期間を過ごし、地域のマスコット化する議員もいる中で、
この5人は南砺市の将来を考え、自ら熱心に動こうとしていました。
帰りは雪に埋もれた町の中を、少し暖かいものを感じながらの帰宅でした。