今年の反省から

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最近、自然農が無理なく出来るようになってきたので、
今年は少し手を広げてみようかな?と春先に思っていたら、
「やってみたい!」と言う人がいて、新たな田を借りました。
ところが、二人手を挙げた人のうち、一人は3月に体調を壊し、
もう一人は、田植えの始まる5月に妊娠、つわりで断念します。
どうしたものかと思いながらも、一部田植えをしましたが、
やっぱり一人で二カ所の田んぼをやるのは難しかった。

自然農だから自然に任せれば、多少の収穫になるだろう!
なんて気持ちもあったのですが、そんなに甘いものではない。
7月の草刈りが出来なかった時点で、稲は草に埋もれてしまい、
8月末にはすっかり手遅れで、秋の実りはありませんでした。
福岡正信さんのように、苗を適当に植えて放っておくなんて、
よほど土地環境が稲に適していないと、無理なのでしょう。
あるいは、人の見ていないところで世話をしているのかも?

いつもの田んぼでの稲は、おおむね順調に育ちましたが、
一番晩稲のミドリ米とトヨサトに関して、問題もありました。
収穫して天日干しをする11月上旬の天気が、雨ばかりで、
3週間干したのに、乾燥不足のまま脱穀、籾摺りしたことです。
当然のことながら、取りきれない籾殻が多く残ってしまい、
これから山で餅つきに使うミドリ米は、やや乾燥が足りません。
せっかくの稲を、土壇場で状態を悪くしたのが悔やまれます。

野菜に関しては、去年よりも今年、作るコツを覚えましたが、
夏のキュウリや絹さやなど蔓類と、サンタの森で試みた雑穀類が、
うまく育てられなくて、収穫も僅かだったのが残念に思います。
これは今思えば、僕が沖縄へ行った時期に手入れが必要なもので、
この時期のケアをどうするか、もう一度検討の必要がありそうです。
それ以外のものは、特別大収穫でもなく、適度に収穫できました。
今の時期も、大根、人参、白菜は、自家製を取って食べてます。

市民活動の方は、多少手を広げすぎている感じはありますが、
自然農講座、豆と雑穀の料理教室、シャキット活動、ランプの会、
源氏の朗読会、Eネット事業、協働ワークグループ、協働セミナー、
さらに地球ステージ、新たに知り合った人たちとの交流もあって、
例年以上に多忙で、自分の役割をこなすだけで精一杯の一年でした。
なんとか破綻せずにやれたのは、多くの人に助けられたからで、
役割分担と助け合いの大切さを、身をもって実感したと言えます。

こうしてまた一年、なんとか無事に過ごせた感じですが、
自分の人生全体の周期としては、そろそろ次のことを考えたい。
今まだ心身共に元気なあいだに、この先思い残すことがないよう、
何をしたいのか、どう生きたいのかを、もう一度検証します。
問題を起こさない“生き方としての自然農”との出会いによって、
ようやく地に足をつけた気はするのですが、まだ不満もある。
その不満が何を意味するのか考えて、来年の春を迎えましょう!