シャキット!研修会

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今日の午後、富山市サンフォルテ交流室で行われた、
「シャキット富山35」2009年度研修会に行ってきました。
今年は、市民活動家である、宮崎さゆりさんを講師にお迎えして、
まず普段何気なく使っている、民主主義や社会活動の言葉の意味から、
アドボカシー、ロビー活動、オーガナイザー等といった、
普段は耳にするけど、じゃあどんな意味かよくわからない言葉まで、
言葉の意味を明確に認識することで、シャキットの意味も考えます。

「民主主義を実践するための草の根活動の指針」と題して、
主に次のような項目に従って、学びの意識を深めていきます。

A、オーガナイザーの役割。
B、個人的変遷の段階。
C、アドボカシー戦略の一例。
D、組織化のイメージ図。
E、組織作りの基本原則。
F、成功するミーティングのポイント。
G、成功する組織構造。
H、多人種間の連立をうまくるポイント。
I、連立組織の利点を最大限に生かし欠点を最小限にさせる。

普段は自主的に、様々な活動をする人が集まっているシャキットですが、
男女平等をベースに、基本的人権を尊重する社会の実現を目指す以外は、
緩やかなネットワークで、自由に繋がっているグループでしかありません。
何か特定の問題意識や使命を持って集まっているNPO等とも少々違う。
中で様々な情報を分かち合いながら、これは!と思うものがあったとき、
個々人が自主的に判断して、有機的に動き出せばそれでいい!とする団体。
良く言えば「自由度が高くて自主自立的である」と言えるでしょうが、
悪く言えば「全体のまとまりが無くて実体不明」とも言える集団です。(^^;)

これを念頭に置いて、シャキットが今どんな状況にあるかを認識し、
これからどうあればいいのかを、検討していこうとする研修会でした。
と言っても、僕は午後2時~5時の、第一部に参加しただけですが、
研修会自体は、その後夕食を挟んで夜も続けられたようです。

宮崎さんのお話は、市民活動の先進地であるアメリカの例を取りながら、
一つの組織内に、様々な意識レベルの人がいるので、それを受け入れて、
柔軟に共通項を共有して、活動を大きくすることで目標を実現する。
そのための「オーガナイザーの役目」とか「アドボカシーの手法」と言った、
実際の活動において、チェック項目となりそうな話に満ちていました。
「成功する組織作り」では、僕らのようなネットワーク型の場合に、
どのように活動を盛り上げていくかの、課題も見えたと言えるでしょう。

こんな、なんとなくルーズな集団でもある「シャキット富山35」ですが、
今までを振り返れば、けっこう様々な実績を残してきているのも事実です。
参加者個々人のレベルを、それなりに高めて来てもいるのです。
ほかに例のない、このユニークさを大切にしながら、会が続けば、
このこころざしの先に、僕自身はけっこうな可能性を感じています。

この時間割の最後に、夫婦別姓で活動されてきたメンバーの話があり、
こうしたシャキット参加者個々人が、口先ばかりでなく実践していること!
「行動のない良心は罪悪」(金大中)の認識が大切なことを確認しました。
普段はスケジュールに追われていることの多いシャキットですが、
たまにはこうして、「我々は何者か?」を問い返すのは、いいですね!