エゴマの木?

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この写真を見て、何の木だかわかるでしょうか?
実は木ではなく、エゴマが大きく育った姿なんです。
通常のエゴマを知っている人なら、驚くでしょう!
だって紫蘇科の植物で、普通背が伸びることはあっても、
こんな樹木のように、葉を広げて大きくはなりません。

何か特別な、肥料や養分をやったわけではありません。
近くでネギを育てるときに、ヌカと油粕は入れましたが、
そのとき、こぼれ種から生えてきていたエゴマを見つけて、
刈り取らずに、そのまま成長を見守っていただけです。
ネギの収穫が終わって、草を全部刈り倒してみたら、
自生したエゴマは、こんなに立派な育っていたのです。

カボチャにしても、小豆にしても、その他の作物も、
勝手に自生したものは、世話をしなくても良く育ちます。
僕は自然農ってことで、作物を作るときはなるべく自然に、
人工的な農薬や肥料を、一切使わないことはもちろん、
有機的な肥料類さえ、なるべく少な目にしか使いません。
それでも少しずつ土が肥えてくれば、作物は育って、
ものによっては、こんなに自生自立してくれるのです。

究極の自然農は、福岡正信さんがやろうとしたように、
すべての作物を自然のままにして、ただ収穫するのみで、
自然を壊さずに育てることが、=農業なのかもしれません。
実際に世界中で、そのような農業が長く続いてきたのであり、
人工肥料による多収穫の農業は、近代に入ってからのこと。
しかも大量のエネルギーを使って、有限資源を食っている。

しかしながら、こんな生活スタイルは続くはずがなく、
オイルなどの枯渇資源を、急激に使い果たしたばかりか、
その生産活動で、人類は歴史上類のない危機に面している。
オゾン層が壊れ、新たにCO2が増えて、温暖化も進み、
世界中で取り返しのつかない異常気象が始まっている。
それでも人々は、経済成長を求めてエネルギー消費を増やす。
そうまでして人々は、いったいどれだけ幸せになったのか?

こんどの選挙でも、与野党同じように経済拡大を政策に掲げ、
おカネがなければ何も出来ない!と本気で信じている人は多い。
だけどこの百年に肥大した国家予算は、何をもたらしたか?
自然破壊と引き替えに得たお富は、どれだけ人を幸せにしたか?
明らかに自然環境は破壊され、命は死に、四季の風は失われたのに、
それに見合う幸せを、国民が手に入れたとは思いにくいのです。

もう一度、自然を大切にする世界になってほしい!
あまりの自然破壊を、日々の生活で感じるにつけても、
今はただ、そう願わずにはいられないのです。