暴風にも水没にも負けず!

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放置田を使った米作りで、田んぼの中央近くに苗床を作ったら、
この田んぼの水捌けが悪くて、しかも真ん中あたりがやや低くて、
激しい風雨のときに、苗床は完全に水没してしまいました。
しかも、有り合わせを使っていた覆いは、風に飛ばされてしまい、
あわてて新しい覆いを買ってきて、新しい排水溝まで掘って、
散々苦労して育てた苗床に、こんなに立派な苗が育ってきました!

これからしばらくは、大荒れの天気もなさそうな気配だし、
苗もこれだけ大きくなれば、もう覆いは必要ないから外しました。
ついでに、出来れば使わないつもりでいた草払い機で草を刈り、
6月上旬には始められそうな、田植えの準備も少ししておきました。
実はこの区画を一緒にやる予定だった人が、妊娠してしまったようで、
あまり体力のいる作業は、今年はもう出来なくなりそうな具合。

しかも思わぬ排水に手こずって、草刈りが思うように進まなかったから、
ここはやむを得ずマシンの力を借りて、なんとか帳尻を合わせます。
おおまかな作業を済ませてから、苗床に座り込んで草を取っていると、
結構頑丈な根を伸ばした草もあって、抜くと地面が凸凹になりました。
いくつか稲の苗までが、一緒に抜けて倒れたりもしましたが、
稲は元々強い草なので、もう一度埋めてやれば、普通に成長する。

一度苗にして田植えする農業は、日本の気候風土にあった手法で、
これによって単位面積あたりの収穫は、一気に増えたに違いありません。
しかも砺波平野の散居村では、それぞれの家に屋敷林があったので、
毎年その落ち葉や腐葉土が、そのまま田畑に入れて使えたはず。
実に合理的に、循環型の自給自立が日常生活に直結していたんです。
それがこの地方の豊かさを、確かなものにしたのでしょう。

そんなことを考えながら苗床の草取りを終えて、ここの作業は終わり。
頼成の自然農園に戻ると、今日はサツマイモの苗を植えて水遣りです。
ついでに、今使っていない畝の草刈りをしてみたら、また穴がある。
けっこう大きな穴は、またネズミだろうけど、掘り返すのはやめました。
僕のエリアでネズミ穴を全部塞いだら、他人の畝に移住するだけです。
今しばらく、どうするのがベストか、考えながらやりましょう。