瑞龍寺でITフォーラム

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高岡市の国宝、瑞龍寺の大茶堂において、
「NECシニアITサポーターフォーラムin北陸」
がありましたので、どんなことをするのか見てきました。
主催はNPO法人ネットワークアシストたかおか(NAT)
共催が高岡市、協賛がNEC、後援が富山大学とe-Toyamaで、
IT活用で地域を活性化させようとする主旨のものです。

名称の通り、主なターゲットはシニア世代なので、
場所が瑞龍寺の大茶堂なのも、わからないではないけど、
基調講演からパネルディスカッションや、その後の話まで、
ずっと畳に座ったままというのは、なかなか疲れるものでした。
講師の関根千佳さんも、だいぶ苦労されていたようですし、
いまどき4時間ものフォーラムを、地域の活性化だからって、
畳の部屋でやることもないような気がしましたけどね。

関根千佳さんのお話は「市民よ、ITを使って地域を変えよう」で、
ユニバーサルデザインの社会や、ユビキタス社会を目指す話です。
こうした、これからの社会をどうするかってテーマは、
シニアよりもジュニア、これからの社会を担う若者と行政に、
是非とも考えてもらいたいテーマだと思うのですが、
彼らはいつも忙しくて?市民活動には関心がなさそうです。

それではユニバーサルデザイン(U.D.)とは何か?
関根さんの解説では、年齢、性別、能力、体力にかかわらず、
より多くの人が使えるように、最初から考慮されたもの、まち、情報!
とのことで、バリアフリーや障害者対策も設計時の最初からやれば、
あとで付け足すよりコストもかからず、デザインも美しい!
これに匹敵する商品としては、NTTの携帯電話らくらくホンや、
ヤマハ電動三輪車などを、具体例として挙げておられました。

もう一つのユビキタスは、ラテン語で「神はあまねく場所に在る」
の意味であって、それぞれの人がニーズに合ったIT機器を持つ社会。
地産地消、電子自治、身体能力、ICTターン、多文化共生、伝統文化、
などを実現する、スローライフなIT社会を考えるのだそうです。
たとえば個人が持つ携帯電話で、電話、メール、カメラ、GPSなど、
多くの機能が、携帯して持ち歩けることを指すと考えればいいでしょう。

足をあちこち苦労して崩しながら、最後に関根さんが話されたのは、
「子どもが元気で、シニアがちょい悪で、猫が平和そうにしているまち」
これを目指せばいいのだという、生活実感から出たと思われる言葉でした。
その後のパネルディスカッションでは、市民活動の実践者が顔を並べ、
群馬、横浜、高岡から、さらには企業、行政からも参加されて、
「ネットを繋いで何をするのか?が大切」との話も共感できるものでした。
ついでに、ディスカッションが終わったあとの、坊さんの話も面白かった。

今日は富山で、市民カレッジの集まりと募集要項の校正があった日ですが、
午前中に済ませて、午後はこちらに回って参加した価値はあった気がします。
家に帰って、また花粉症の症状に悩まされたのは、もう致し方ありません。