「油屋ごはん」

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油断大敵!なんて言葉がありますように、
人間も生きて行くには、油っ気が必要です。
現代のように、肉食する人が増えてしまうと、
油と言うよりは、脂身の脂肪分となって、
美容と健康の敵のように思われたりもしますが、
それでも油は大切なので、よく知る必要がある。
そう思っていたら、ちょうどいい本が出ました。

今までも「お酢」や「玄米」を本にしてきた、
アスキー・メディアワークスからの、最新作で、
「油屋店主の旨いものレシピ 油屋ごはん」。
書いているのは、東京・浅草橋で、実際にある、
金田油店のネット部門店長の、青木絵麻さんです。
ブログで紹介した、油を使った料理レシピから、
簡単に作れるものを、紹介してくれている。

昨日手に入れて、パラパラと読み始めたら、
次々に出てくる美味しそうな写真と記事に惹かれ、
一晩で、一通り全部目を通してしまいました。
と言っても、料理レシピを中心に書いてあるので、
どんな料理が、どのようにあるかを見ただけで、
実際に作って食べるのは、これからのことですね。
それでもこの本を紹介しておこうと思ったのは、
僕には嬉しい、エゴマの情報が多いからです。

最初に言いましたように、そもそも油って何か?
油にはどんな種類があって、その特徴はどうなのか?
そうしたことが、レシピとは別にまとめられていて、
それを読むだけで、油に関する大要もわかります。
オリーブオイル、ごま油、ナッツ系オイル、こめ油、
レッドパーム油、各種シールドオイル、エゴマ油。
これらの油の特徴と、その活かし方が書いてあって、
その延長としてのレシピだから、価値があります。

中でもエゴマは、人の体内で余計な脂肪を押さえる、
α-リノレン酸の含有量が、ずば抜けてに多いので、
これからの健康食品として、多いに注目されてくる。
そうわかって、自分でも自然農畑で栽培しているのに、
残念ながら、料理の仕方があまりわかりませんでした。
エゴマは高温で劣化しやすいので、他の食用油とは、
違う使い方を、知っておく必要があるのです。

その点この本では、エゴマ油を使ったレシピだけで、
15種類も具体的に紹介されて、それぞれが簡単です。
この中から、自分にあったものを身に付けたい!
さらにこの本は、老舗油屋としての知識が紹介され、
過去における日本人の、油との付き合い方もわかる。
読むにも面白い工夫がたくさん仕掛けられていて、
ずっと手元に置いて、参考書にしたい一冊なのです。


青木絵麻さんの「油屋ごはん」は、(↓)こちらから購入できます。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4048675389?ie=UTF8&tag=isobehon-22