やっぱり獣害

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ようやく丸一日時間が取れたので、サンタの森へ、
大豆や雑穀の収穫を済ませに、仲間と共に行ってきました。
収穫物を運びやすいよう、ワゴンRの後部席をフラットにして、
そこにブルーシートを敷いて、準備万端で行ったのですが、
残念ながら、この準備はほとんど役に立ちませんでした。
およそ15m四方に植えた大豆、青大豆、鞍掛豆のほとんどが、
みごとなまでに、食い荒らされて無くなっていたのです。

今後のために、詳しく状況を書いておきますと、
この2週間、忙しくてサンタの森へ行けなかったのですが、
その前の状況として、大型ヘリコプターの風害がありました。
何故か青大豆や鞍掛豆は平気で、普通の大豆が皆倒れていました。
と言っても、豆の付き具合は悪くなかったので、何本か収穫し、
家に持ち帰って枝豆として食べても、とても美味しかったのです。
それが今回行ってみると、倒れた大豆も立ったままの青大豆も、
ことごとく食い荒らされて、一割も残っていなかったのです。

この周辺に出てくる獣は、僕らも目撃したカモシカの他に、
ハクビシンやタヌキなどが、確認されているようですが、
熊やイノシシは、今のところ目撃情報は聞いていません。
食い荒らされた大豆畑の中に、アケビの種などもあったので、
月夜の晩など、いろんな獣が集まって宴会でもしたのでしょうか。
先日見かけたカモシカの親子も、美味しい大豆の食べ放題!
などと、呑気に言っている場合ではありませんね。

それでもタカキビやモチアワなどの雑穀には被害が無く、
試しに植えておいた、ズッキーニや和カボチャも無事でした。
ちょうど自然学校の加藤さんも来られたので、話をして、
来年以降の運営で、もしも市民農園のように人を募るのであれば、
電柵のような獣害対策も考える必要があることを話し合いました。
ヘリコプターの風害に関しては、場所を少しずらせば事足ります。
嘆いていても仕方がないので、僅かに残った大豆をかき集め、
雑穀と一緒に、使っていない小屋で乾燥用に広げておきました。

植えて間もなくには、雑草と間違えて踏み倒され、
この時点で雑穀が半分になってしまったのも残念ですが、
雑草対策は比較的うまく行って、植え付けの時成長期の最初に、
合計2回の雑草刈りだけで、大豆も雑穀もズッキーニも南瓜も、
順調に育つのがわかっただけでも、大きな収穫だったと言えます。
だけど秋になって、思わぬ大型ヘリコプターの風害で倒され、
それでもしっかり実を付けた大豆類が、最後は獣害にあったのです。

近くに一軒しか人家のない山の中で、獣害は予想出来ましたが、
これほど完璧に食べられてしまうとは、わかっていませんでした。
多様な生き物との共生が大切とは言っても、人間の食料も必要です。
新たな開発という名の自然破壊は、もうたくさんだとしても、
自然に寄り添った形での食料生産は、確保しなくてはなりません。
この大豆を食べたことで、獣が不自然に繁殖しても困るでしょう。
どのように対策をすればいいのか考えながら、最後は山道を入って、
この季節の味覚には欠かせない、ムカゴを取って帰途につきました。