学びのリーダー認定式

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富山の教育会館で、去年の春から受講していた、
「はつらつ学びのリーダー」終了式がありました。
生涯学習カレッジの学長や自遊塾塾長が参加され、
学びのリーダーとしての認定証も授与されて、
これで僕らも正式にリーダーとしての活動が出来る!
もちろん、認定証があってもうまく行くとは限らない、
何かしようと試みるたびに、苦労はするのでしょうが、
一つの区切りとして活かせたらいいでしょう!

記念に、自然体験学校「夢創塾」の長崎喜一さんが、
生涯学習ボランティア指導者の可能性」と題して、
なかなか興味深い実例を紹介してくださいました。
長崎さんは県庁職員を経て、退職後に自然体験学校を考え、
古くは炭焼きの山里だった場所で、炭焼きを始めます。
それが縁で、地元の古老たちとも交流を深めながら、
竹炭・花炭・飾炭等様々な炭焼体験を出来るようにして、
むかしやったことのある和紙づくりなども始めたそうです。

地元の学校から、先生や生徒が見学に来るようになって、
家で不要になった木材を持ってきて炭にして再利用したり、
自分で手漉きした紙を卒業証書にして、額も手作りする。
こうしてリサイクルとはどういうものかを実体験するのです。
同時に、地元の老人たちが忘れかけている技を継承して、
里山にあるもので自活する術を伝えるのも面白いですね!
最初は地元の小学生だけを対象にしていたものが、
今では県下のあちこちから体験学習に来るそうです。

気になるのは、活動を無償ボランティアとすることです。
1受講者の費用を500円とはしているのですが、
炭窯や和紙を作る道具、人件費などは賄えていません。
だけど、地元にあるものを利用して生活の糧にするのは、
将来に向けても大切なことであれば、対価は計算すべきで、
それによって大切さが再認識されることもあるでしょう。
詐欺まがいの金融マネーよりも大切な日々の暮らしを、
どのように維持するかを、体験する場だともいえるのです。

むしろ自遊塾塾長の加藤さんは、無償がいいとは考えず、
僕と同じように、生活としても自給自立出来ることが、
これからの社会では大切だと考えておられるのがいいですね。
生活費は環境破壊して稼いで、社会貢献はボランティア・・・
ではなく、自らの暮らし方がそのまま未来社会を形成する、
裏腹のない、誰も落とし込まない社会づくりが大切なのです。
そのためには、どこかで破壊活動を助長するマネーではなく、
小さな範囲で責任を完結出来るシステム作りが大切なのです。