いくつもの世界

イメージ 1

北海道の洞爺湖を見下ろす豪華なホテルで、
世界の主要国から指導者が集まって会議をしている。
とマスコミは大騒ぎで、
次期衆議院選の自民党候補、長谷川岳氏が創設した、
YOSAKOIソーラン」が、各国首脳の前で公開されました。

便乗して売上を伸ばそうとする商店街や関連グッズ、
ホテルから見える場所に、ひまわりを植える人、
主要国だけで世界のルールを作るな!と訴えるデモ。
様々な思惑が入り乱れる人々の様子は、
マスコミにとって、絶好の取材材料なのでしょう。

一泊何十万円もするホテルに集まって、
それぞれの利害を調整する国際会議なわけですが、
この超巨大利権の、擁護者たちの頭の中は、
どうやって自分たちの経済や利権を増やすか!で一杯です。
食糧危機さえ、有利に交渉する材料でしかない。

彼らがその欲望を半分に抑えることが出来れば、
温暖化による環境破壊も、金融マネーによる物価高騰も、
即座に解決してしまうことばかりなのですが、
自分たちの利権利益だけは守りたいので、
世界中の税金を使って、一大ショーを繰り広げるのです。

ヨーロッパで主要な路線となっている、
自然エネルギー利用によるエネルギー問題の解決策は、
後れをとったアメリカにとって、受け入れがたいものとなり、
アメリカは原子力発電を、解決策に持ち出そうとしている。
恐ろしい話ですが、日本政府の政策はアメリカ路線です。

そのどちらにしても、経済こそが優先されて、
おカネを増やす優等生の金融マネーを抑制出来ないから、
グローバル経済に巻き込まれている世界中で、物価が高騰し、
貧困国援助が倍増されても、生活苦は増すでしょう。
問題の本質は、彼ら自身ではないのか?

世界とは、今見えている世界だけではない、
命の数だけ限りない世界が縦横に存在している中で、
少数利権者の集まりが、これだけ多くの人を踊らせるのは、
彼らが絶大な破壊力を持っているからにほかならない。
そこには理想があるわけではなく、チカラだけがあるのです。

チカラ対チカラの交渉が、軍事力からテーブルに変わった。
それならそれで、歴史の成果なのかもしれませんが、
彼らの持つ破壊力は、あまりにも強大で、
誰も行使出来なくなったのが、本当のところでしょう。
今こそ、人は何処へ向かうかが問われています。

僕らは、それぞれの無限の世界を生きて、
どれだけ幸せになれるのかを考えていくならば、
人々の未来は明るく、希望に満ちたものとなるでしょう。
そのために必要なのは、自然界を育てていくことです。
自然を破壊して豪華なホテルを建てることではありません。

マネー経済よりも、命を育む自然を守り育てる!
その意味では、文化歴史の長いヨーロッパ型の方が、
軍事力とマネーでのし上がったアメリカよりは信頼出来ます。
たかだか数百年の経済よりも、僕らには数千年の歴史で、
自然がいかに大切かを知っているはずなのです。