今年も畦塗り

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自然農の集まりの中でも、大切な共同作業の一つに、
田んぼを取り囲む畦の水漏れを防ぐための、畦塗りがあります。
昨日はその畦塗りのために、9人全員が集まりました。
リーダーのDENさんが、仕事で遅れてくるとわかっていたので、
僕が早めに行って、みんなが来る前に溝に水を通しておきました。
そして10時から、共同作業の始まりです。

(1)開始前に、畦塗りする場所の溝には少し水を通しておく。

(2)溝に少し水のある状態で、畦の土を崩して水に混ぜていきます。
(3)そこで足踏で水と土を合わせ、踵と爪先を使って練り込んでいく。
(4)水分が足りなければ、バケツで水を補給するのもいいでしょう。

(5)削った畦に練った泥を塗り上げていくのですが、
(6)塗り上げる場所が乾いていると付きにくいので水を掛けておきます。
(7)水が多すぎて垂れる場合は、しばらく放置して蒸発させます。

(8)塗り上げたところは、表面を滑らかに仕上げます。

基本的にはこれだけのことですが、これをうまくやるためには、
事前にきれいに草刈りをして、溝の手入れしておくと楽でしょう。
集合時間に来られなかった人もいましたが、畦塗りは順調に始まって、
たっぷり汗をかいたところへ、遅れた人からビールの差し入れがあって、
昼休みには、お弁当を食べながら、ビールを飲んで横になりました。
初夏の風も爽やかで、絶好の農作業日和でしたね♪

午後には全員が集まって、リーダーもやってきて、
いろんなうんちくを述べあいながら、作業は順調に進みました。
ここに集まってくるメンバーは、自立意識が強いので、
誰に言われなくても、各自は自分が何をすればいいかを考えます。
同じ場所で同じ仕事をする人が多くなれば、一歩先の仕事を考えて、
誰に言われなくても、自ら動いて次の仕事に移っていく。
基本は、自ら学ぶことを楽しむ「学びの場」ってことでしょうか。

ビールを飲み過ぎたからではない(たぶん)と思いますが、
終わりが近づく頃には、男性たちが次々にダウンして転がり始め、
遅れてきたリーダーと女性たちが、ワイワイと作業を進めます。
田んぼの中にダウンして転がっている僕らを、責める人はいませんが、
休まず動いている女性に、「泥練りの名人!ここお願い!」なんて、
言われてしまうと、動かなくなった五体がまた動き出すから不思議です。
全員が自分の持てる力を発揮した、ステキな共同作業でした♪