第一回「命を活かす! 自然農の味わい」

去年「市民活動入門講座」には、6人の参加者があって、
少ない人数ながら、無事に全課程を終えることが出来ました。
同じ南砺市の「なんと市民学遊塾」で、今年も何かやろうと考え、
自分が様々な学びを得ている、自然農をテーマにしたのが、
今日第一回を迎えた「命を活かす! 自然農の味わい」でした。

募集締め切り段階では、9人の申込があったのですが、
その後も何人か申込があって、当日になって来ない人もいて、
結局11人の受講生で、講座がスタートすることになりました。
もう一人参加の可能性があって、ちょうど12人になりそうです。
ちょうどと言うのは、募集人数を12人にしていたからです。

自然農の話だから、無味乾燥な学習センター的な場所よりも、
自然に囲まれた場所でやりたい!と思って光教寺にしたのですが、
やっぱり落ち着いた感じで、いい場所だったと思っています。
今回は、自然農とは何か?のおおまかな話と、参加者の自己紹介、
それから、自然農を最初に世界に広めた福岡正信さんのDVDを見て、
なんとか無事に、第一回目の予定をこなすことが出来ました。

とは言うものの、二日前に急遽スクリーンでのDVD上映を決めて、
そのスクリーンを預けてあった人に連絡して、取りに行ったり、
今朝は部屋の中で、セッティングするのにも苦労したのです。
しかも借りたプロジェクターと、僕のDVDプレイヤーが繋がらず、
今回上映をあきらめていたら、繋いでくれる人も出てきました。
そうやって、いろんな人のお陰様で出来る講座なのでした!

僕が講座の中でお話しした具体的内容は、ここには書きませんが、
要点を言えば、自然農は単なる農法ではなくて、生き方だって事です。
それはもう、このブログ記事を読んでくださる人はおわかりでしょう。
何か問題が起きるたびに、それをどのように解決するか?と考えて、
対処療法的な解決策を取っていても、モグラ叩きになってしまう。
そこで、問題を起こさない生き方としての自然農を選んだ!って話です。

と言っても、僕が自然農を会得していて、皆さんに教授するのでなく、
僕が石黒さんの指導を受けながら、さらに実践することで感じたことを、
皆さんにお話しすることで、選択肢を広げてもらおうという主旨です。
最近はマスコミなどでも、「食」の問題が取り沙汰されますが、
世界を見れば、飢餓による紛争まで起きている地域もありますので、
いずれ「食」は、「オイル」以上の国際問題になることが明白です。

日本でもようやく、政府が自給率のアップなんて言っていますが、
そんな当たり前のことから、安全な食を考えると、自給自足は理想です。
それをおカネ換算の経済性で見るから、安全も安心もないのです。
なるべく小さな地域で、食とエネルギーとサービスの自給が出来れば、
財政赤字も、環境汚染も、軍事紛争も必要ない社会に出来るでしょう。