そら豆の花

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このところ雨が降りません。
でもって、週間予報を見ても雨がない。
畑の草もややちぢれ気味で、作物も元気がない。
これではいけない!ってことで、
たっぷり田畑に水やりをしてきました。

自然農を始めて間もない頃には、
作物に人間が水をやるのは不自然かも?
なんてことを、考えたりしていたものですが、
今は迷わず、必要とあれば水やりをします。
だって「自然」と「自然農」は違うんですからね。

農である限り、種を蒔いたり草を取ったり、
人は自然に対して手を加えることで、収穫を得る。
このサイクル自体を否定しているわけじゃない。
ここでもやはり「過剰」がキーワードになっていて、
なるべく自然と一体になることが大切なのです。

現代の人は、科学技術などによって、
かつてない大きな破壊力を持つようになりました。
だけどそれは、自然界のバランスを壊すものでもある。
元に戻れない分水嶺を超えて壊してしまったなら、
もう人類に未来はなくなってしまうでしょう。

今が豊かでも、このまま同じようにやっていれば、
10年後、20年後には破綻してしまうのだとすれば、
何かが間違っている!と考えるべきなのです。
数量が増えることを求めた西欧諸科学に代わって、
ありのままに神と対話する東洋の智恵が見直される。

このそら豆の、花の美しさを見ていても、
僕には奇跡的な喜びに立ち会っているのが知れる。
草も虫も一緒に喜び、共に生きるための糧を得る、
不自然な石のピラミッドではなく、森や樹を崇め、
鎮守の森が、そのままご神体になる文化です。