レンゲがいっぱい!

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一面にレンゲの花が咲いているのは、僕の古代米の田んぼです。
左手奥に白く見えるのは、鳥除けにカンレイシャを掛けた苗床で、
これを掛けておかないと、スズメなんかが種籾を食べてしまいます。
このところ、五月晴れと言っていい、気持ちの良い日が続いていて、
観光地の人混みが嫌いな僕は、自然農の田畑でのんびり過ごします。

田んぼはこの後、苗が生長して田植えが出来るまでにすることは、
途中でちょっと草取りをする以外は、排水溝の手入れくらいですが、
その間に畑や土手の草取りをして、ポットで夏野菜の苗も作ります。
種は自分で取っておいたものや、リーダー石黒さんからもらったので、
土は屋敷林の腐葉土や山の土、それにいくらか培養土を加えたもの。

黒ナス、胡瓜、和カボチャ、ズッキーニ、インゲン、オクラ、
うまく育たなければ、苗を買ってきて植えることもありますが、
街で買った種や苗だと、種を取っても翌年発芽しないこともある。
種会社が種を買って欲しいために、発芽しない加工をするからで、
そうした加工も、自然農的には何となくいやな感じがしますけどね。

自然農では、耕さない、草や虫を敵としない、とは言うものの、
草は刈らないわけではなく、伸ばして刈って肥料にするのですが、
これを何年もくり返していると、土に様々な命が宿って柔らかくなる。
するとますます作物は育ちやすくなって、良い循環が出来ていく。
だけど固くないと困る土手や畦も、年を追うごとに柔らかくなります。

そこで、柔らかくなっては困る場所だけ、草を刈ってカケヤで打つ。
するとモグラの穴も塞がって、野ネズミを追い出すことも出来る。
全体に草を伸び放題にしておくと、ツグミや雉が巣を作ってしまい、
その場所に近付けなくなったりして、困ることも起きたりします。
だけど農作業の最中に聞こえてくる鳥の鳴き声は、気持ちがいい!

用水路の向こうを、地元の中学生が学校帰りに通っていくとき、
「こんにちは!」と声を掛けてくれるのも、嬉しくなってきますね。
大きな犬を連れて散歩する人や、自転車の載って行き過ぎる若い人、
「いい天気ですねえ!」と声掛けられれば、「ほんとにねえ!」
たったこれだけで、太陽は心地よく、チョウチョウが飛び回る。