高岡市長との話し合い

高岡市の男女平等推進センターを拠点に、
市民活動しているグループが集まって作っている、
「Eネット」の総会4月定例会がありました。
僕は「ぴ~すフィルムネット」として参加しています。
定例会自体は毎月一度あるのですが、今回は総会で、
しかも「市長との話し合い」があるので楽しみでした。

総会が始まる前の、1時間を使った話し合いでしたが、
9つのグループから事前に質問や意見が出してあったので、
まずは橘市長から、これに対するコメントがありました。
僕も「地域のデザインを」求める提案をしてあったのですが、
これはもちろん、ピークオイル以後の社会を見据えて、
車やオイルに頼りすぎない、地域デザインを求めたものです。

残念ながら、高岡市は2年前に15年計画をまとめており、
今は長期の地域デザインを考えるよりも、今あるイメージを、
少しでも市民に伝えて、未来を共有したい考えのようでした。
もちろんそこには「車に頼りすぎない」考えは無いので、
この先10年以上に渡って、車中心の道路整備が続きます。
さらに、こうした車道路の要望は地域市民から出たもので、
決して建設業者や予算を使う人からの要望ではないとのこと。

そう言われてみれば、地域の自治会などは、選挙で票を集め、
その集票力をバックに、町内のインフラ整備を求めるものです。
こうした要望が、市政に対する要望の多くを占めるとなれば、
施政方針において、これを採用するのは当然だと言えるでしょう。
政治に関して、新しい価値観を取り入れようとするとき、
一番ネックになるのは、遅れた市民意識だったりするのです。
そうかと言って、市民の声を無視するのは危険なことです。

となると、政治を良くするには、市民意識の改革が不可欠で、
市民の政治意識を高める「政治参画プロジェクト」の意味もある。
そんなことを、あらためて考えさせられた1時間でした。
また同時に、それでは各地区からの陳情はどのように整理して、
何が優先されて具体的な政策になるのか?との質問もあって、
高岡市も市全体の地域デザインに沿ったものになるはずでしょう。
だからこそ、こうして直接市長にも意見を出しているのです。

民主主義とは何か、人権とは、豊かさとは、地方自治とは何か?
市民は、こうしたことを真剣に考えた上で陳情するでしょうか?
残念ながら少なくとも日本では、政治は利益誘導と思われている。
まずこの常識を疑って掛からないと、その先へは進めません。
政治に何を求めるのかと考えると、人生とは何かと考えが進み、
「人間とは何か」「どう生きるか」と考えるしかないのですが・・・