「人生を変えた5つのメール」

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僕がもっとも苦手とする企業内教育のエキスパート、
濱田秀彦さんの「人生を変えた5つのメール」を読みました。
文章は読みやすいし、話はどこにでもある自分小説風で、
入社二年目で一番下っ端の営業社員の生活が描かれています。

成績も上がらないし、毎日の生活に自信を無くしている男に、
「君はビジネスマンとして成功したいかい?
 そう思うなら、私の出す質問に答えてほしい」
と怪しげなメールが届く。
そこには出題まで出ていて、
(1)「キャリア開発とは何をすることか?」
と書かれている。さあ、あなたならどうする?

こんな感じで、なんとなく主人公になった感じで読み進み、
うまい具合に答えを見つけることで、自分が成長する。
すると周囲も、今までとは違った見方が出来るようになって、
新しい付き合いが始まったり、過去を整理することが出来たり、
これがビジネスマンとしての成長だというわけです。

企業内教育のエキスパートが練りに練って書いていますので、
たぶん多くの経験から、これこそ重要だと思われるステップを、
念入りに物語らしく仕上げているので、破綻もないです。
つまりとても優秀な企業人になるためのハウツウ本で、
たぶんビジネスマンでなくても、人としての成長もある。
それはわかるのですが、読み終わったら終わってしまった。

読み終わったら終わるのがあたりまえの人にはお勧めですが、
僕が好きになる本は、読み終わったところから何かが始まる、
いわばこの本にある「メール」のような、問いかけの本なのです。
だけどこの本を読み終わると、全部終わってしまったのです。
まあ僕がビジネスマンでないからかも知れませんけどね!

5つのメールは、5つの出題でもあるので、2つ目以降、
どんな出題が出されているかは、ここに書きだしておきます。
まず自分で考えて、解答がどう書かれていたかが気になる人は、
最下段の案内から、本を買って読んでみてください。

(2)人に仕事を頼むとき、大切なことは何か?

(3)叱られたとき、最後に言う言葉は何か?

(4)自分の意見を言うのに必要なことは何か?

(5)出口が見つからないときは、どうすればよいか?

本に書かれたそれぞれの解答は、僕も納得できるものでしたが、
大切なのは正解ではなく、自分で考えることだってことをお忘れなく。


濱田秀彦さんの「人生を変えた5つのメール」は、(↓)こちらから。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4396613032?ie=UTF8&tag=isobehon-22