苗床へ種下ろし

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いよいよ今年も、苗床に種下ろしをしました。
田んぼの中に、平らな部分を作って表土を剥がし、
草のない状態で、なるべく平に苗床を作っておきます。
そこに、水で選別した種籾を、均等に蒔いていくのです。
この選別を塩水でする人もいますが、僕は水だけを使い、
水の中で種籾をかき混ぜて、浮いたものは使いません。
種下ろしの前三日間ほどは、種籾を水に浸けておきます。

種下ろしは、用意しておいた苗床に種籾を蒔くのですが、
まばらに播いたのでは、苗が少なくなってしまうし、
あまり密に播いたのでは、養分が足りなくなってしまう。
そこで、2~3㎝間隔で播くのですが、これが難しい。
小さな種籾を、まず上から適当にパラパラとばらまいて、
そのあと一粒ずつ、適当な間隔になるように配置します。
けっこう時間がかかるし、根気だって必要なのです。

全部の種籾を適度な間隔にしたら、次は覆土を掛けます。
この覆土は、田植えでなるべく稲の環境を変えないために、
田んぼの土を使えばいいのですが、僕らの田んぼは粘土質で、
うまく覆土になるような、細かい状態にするのが大変です。
そこで僕の場合は、田んぼの土と周辺の腐葉土と混ぜて、
それから山土や市販の覆土(培養土)なども混ぜて使います。
今年はそれぞれ1/4ずつくらいを、適当に混ぜて使いました。

ちょうど種籾が全部隠れるくらいに、均等に覆土を掛けたら、
その上に切り藁や草を掛けて、苗床全体を覆うようにして、
さらに切っていない藁を渡すように掛けて、ふっくらさせる。
これで終わりですが、このままでは鳥の餌場になるので、
鳥に食べられないよう、目の細かいネットを掛けておきます。
光と水を通せば、不織布のようなものでも良いようです。
全体を覆ったら、鳥や小動物が入らないよう端を押さえます。

これで苗床への種下ろしは終わり、あとは発芽を待つばかり。
2週間ほどで発芽して、4週間ほどで鳥よけをカバーを外し、
順調なら6週間ほどで田植えが出来るようになるでしょう。
その間は、苗が負けないように、苗床の草の手入れをします。
また田んぼは耕さないので、あまり草が多くなるようなら、
一度草を借り倒して寝かせておけば、それも栄養になります。
一週間くらいずらして、古代米も同じように作業します!



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