高岡市議会ネット

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2月19日、午後1:30 ~ 3:30 の2時間にわたり、
高岡市男女平等推進センターの交流室において、
市議会議員と市民との意見交換会「市議会ネット」を開催。
議会からは、梅田議員、尾崎議員、金森議員、南部議員の4名、
市民側からは、シャキットメンバーを中心に10名の参加でした。
今回も市民と議員の双方から、活発な意見が飛び交いました。

いつものように、参加者全員の簡単な自己紹介があって、
それからレジュメに従って、四つのテーマの意見交換です。
まず最初は、(1)「本丸会館の存続に向けて」
提案者の本田さんは、都合で出席できなかったために、
提出された文書を元に、内容の説明と問題点などの話し合い。
僕自身は、あまり本丸会館をよくわかっていないのですが、
今では他に残っていない、昭和初期に立てられた大型建築物で、
空襲を受けなかった高岡市だからこそ残っている貴重な文化遺産
これを維持費がかかるからと言って解体して良いものかどうか?
議員からは、市民の声が挙がれば考えるけど、現状として、
財政的な観点から考えれば、維持するのは難しいとのこと。
来月3月1日にフォーラム「本丸会館」が企画されているので、
そこに参加して、市民の声を聞きましょうと言うことでした。

次に(2)「車に頼りすぎないまちづくりを」
これは僕の方から提案したテーマでしたので、僕が説明しました。
現在高岡市は、新幹線の新駅開発に合わせてまちづくりが検討され、
将来の高岡市をどのようなものにするか、重要な時期にあります。
この好機を、ただ新幹線の利便性だけで考えるのではなく、
20年後、30年後にどんなまちであろうとするのか?の視点で、
今から考えておくべき、砺波平野全体の未来構想を話してみました。
そこで、今ある石動ー福野ー井波ー庄川ー砺波ー高岡の自転車道を、
さらに石動から福岡ー氷見方面へも延長させることで一環させ、
その中央を海から城端の山まで、自転車を載せられるトラムで繋ぐ。
砺波平野一帯の万葉パノラマ構想の話しをして、これに合わせて、
高岡市内も、自転車や徒歩の人に優しい安全なまちづくりをする。
そうした長期構想に基づいた、5年後10年後のまちづくりを、
計画性を持って取りかかっていただきたい、と提案しました。

この構想は、①橘市長が考える、瑞龍時や井波別院、城端別院など、
古い文化遺跡の魅力を活かしながら、新しい文化を創っていける。
オイルピークによって続かなくなる車社会からの脱皮構想にもなり、
脱車社会の後に必要となる、公共交通機関の整備にも繋げられる。
地方自治に重要な食とエネルギーの自給が、この地域内で可能になり、
将来この地域の自立考える上でも、重要なポイントを押さえている。
④こうした30年後の砺波地域構想を持つことで、強引な開発ではなく、
各地域が市民参加で、夢に近づく努力を積み重ねていくことができる。
⑤特に高岡市のように、比較的小さな半径に様々な施設がある地域では、
自転車や歩行者に優しいまちづくりによって、脱車社会を提案できる。
⑥すでに発足しているまちづくりNPOも、同じ生活者視点を持ち、
これからのまちづくりを協働で実現する絶好の機会にもなる。
こうした提案に対し、議員、市民、双方から意見が飛び交いました。
特に議員側からも、本気で関心を持ってもらえたのが嬉しかったです。

次いで関連してはいますが、(3)「協働について」
4年前にできた協働課が、「協働のルール」を作るまでは良かったのに、
その後このルールがまったく活かされていないように見えるのはなぜか?
担当課長が替わったことで、それまでの熱意が失われたのだとすれば、
それこそ縦割り行政の悪癖そのものなので、なんとか打破して欲しい。
このような要望によって、市民側と議員側双方から現状分析の意見があり、
その上で、協働は協働課の専任事項ではないことを確認することで、
市役所のあらゆる部署が、協働に理解を持って積極的に参画すること、
協働意識を取り入れて、政策決定をしていくことの大切さを共有しました。
この協働精神を取り入れるなら、あらゆる政策決定の各委員会には、
かならず公募による市民参加の道を開いておくべきで、その規模も、
現状よりもっと増やし、検討事項の情報公開の大切さも確認しました。
この点に関しては、議員が次の議会で提案していただけるところまで、
具体的な話を進めることが出来たのが、大きかったと思います。

最後に(4)「男女共同参画宣言都市」
これは基本的には、男女平等推進センターで進めるべきことですが、
やはり協働課が関わることで、多くのセクションや市民が意識を共有する、
そうしたプロセス自体が大切であることを、確認して意識共有をしました。
この宣言に関しては、政府の施策としても予算の付く行事があるので、
それに合わせて実施すればいいことなど、情報も教えていただき、
これから進んで情報を共有しながら、具体的な行動をすることを話しました。
この政治参画プロジェクト自体が、男女平等を考える「シャキット富山35」
を母体としているのは、そこに具体的な多様性の突破口があるからです。
女性の政治参画は、女性が男性と同じ仕事をするのではなく、
男性だけでは閉塞感のある政治という仕事に、新たな視点を入れること、
柔軟で多様な価値観を共に認め合って生きようとする、
その先進性において、この意識はとても重要な要素なのです。

今回は自分が提案者の一人だったこともあり、報告も長くなりました。
しかし僕自身は決して余力があるわけではなく、むしろこのところ、
体調も悪ければ、出掛けるガス代にも余裕がなく、その他諸々、
抱え込んでいる用事を処理しきれないままに、出掛けていきました。
「政治は生活そのもの」と思うから、疎かにはしたくないのですが、
もっと多くの市民が、自分も政治参画の一員であることを自覚して、
自分で機会を作るなり、こうした機会に参加するなり、
積極的に市民活動に関心を持って参画されることを期待しています。
市民がしっかり政治参画をしていないと、環境破壊も戦争も、
やがてすべての人を蝕んでいくことになるのです。

未来は、私たち一人一人が作っているんですよね~♪