2月の「県議会ネット」報告

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昨日は、茶菓子に出されたチョコを食べながら、(^_^;)
富山県議会議員と有志市民との、意見交換会を催しました。

今回の県議会ネットは、テーマが満載でした。
(1)「出産環境」のよりよい環境に向けて。
(2)「後期高齢者医療制度」の廃止を求める。
(3)「介護」の現状と問題点について。
(4)「男女平等施策」県の共同参画推進員制度について。
(5)富山労働局における人権侵害問題

これだけの話しを2時間でするのですから、
一つのテーマに20分から30分の割り当てで、
問題提起の説明は、それぞれ5分程度でした。
県議会からは、柴田陽子、火爪弘子、菅沢裕明、夏野元志、
以上4名の議員に参加していただくことができました。
雪のために到着が遅れた人もいて、5分遅れの開始です。

(1)まず「出産環境」の現状、新川地区では一人の医師が、
 324人の分娩を扱わなくては間に合わな状態であるなど、
 少子化対策とは懸け離れた、出産の現状の報告がありました。
 県では何ができるのか、まだまだ有効な具体策は乏しいようで、
 対策としては、妊婦検診の回数を増やす補助ができたとのこと。
 だけど母子手帳さえ受け取っていない妊婦がいるのは、
 性教育など、教育にも問題があると指摘される人もいました。

(2)後期高齢者の問題に関しては、「看取り医療」と言われ、
 お年寄りの死に場所をどうするかと、失礼な発想であること。
 保険料にも何ら見通しはなく、姥捨てに等しい法律だと、
 参加議員も含めて、ほとんどの人が問題を感じておられる。
 ただしこれは、国会で決められた国の法律によるものなので、
 修正を求めるか廃止を求めるか、超党派で対応を考えるとの返事。
 よくぞこれだけ、誰が考えても問題の多い法律が出来たものです。
 たぶん、何のことだかわからない人も多いのではないでしょうか。

(3)介護と認知症に関しては、長年この問題に携わって来られた、
 社団法人「認知症の人と家族の会」富山県支部の事務局長が、
 年齢によって分断されている保険介護の問題や富山県の無策など、
 いくつもの資料と共に、詳しいお話をしていただけました。
 今や年齢とは関係なく、50代でも徘徊する人もいれば、
 60代でも元気に仕事を求めている人もいる時代なのに、
 これを実情と関係なく、類型的に処理したい行政の魂胆が見える。
 民間で把握している現状を、行政は知ろうともしていないなど、
 ここでも市民意識に比べて、行政意識の遅れが目立つところです。

(4)富山県男女共同参画推進員制度に関しては、
 形式が先行して、実際にどんな活動をしているのか見えてこない。
 高岡市では、合併によって不要になった人数を減らしたら、
 その分どこかで増やして、総数だけは前年と同じになっている。
 この問題は根が深く、形式主義のお役所感覚丸出しの感じです。
 同じように県のDV対策として、呉西地区にも拠点を求めたら、
 一つの県で二箇所の拠点を持つ県はない、と断られたそうです。
 なんでも右に倣えしかできないなら、検討職員はいりません。

(5)最後は、最新の「週刊東洋経済」にも取り上げられた、
 富山労働局の非常勤職員が受けている、当局のひどい扱いです。
 相談員のような継続性や専門性を必要とする職員が1年契約でしか、
 採用されないと言うのも、お役所でしか通用しない感覚ですが、
 さらに労働局の人たちが、自分では何も判断しないのもおかしい。
 悪徳者しか助けない個人情報保護法を盾に、情報開示もしない。
 これが日本の国家公務員だと思うと、ゾッとするしかないですね。

ざっと書いただけで、これだけ内容の濃い話が休みなく続きました。
僕も少しは言いたいこと、聞きたいこともありましたが、
今回は皆さんの発言を聞いているだけで終わってしまいました。
それだけ、意見を持つ人が多く集まって、盛況だったわけですから、
スタッフを引き受けている僕としては、大成功だったと言えるでしょう。
みんなが言いたいことを言いだしたら、収拾がつきませんからね。
司会の方も言っていましたが、なにしろ短い時間での意見交換なので、
この場で何かを解決できるとは、誰も思ってはいないのです。
ここから対話の気運が広がって、さらに新しい動きが始まればいい!

参加していただいた4人の県議会議員の方も、とても熱心で、
与野党に関係なく、同じ県民としての問題意識を共有できました。
まずはこれが、何よりも市民政治の宝になっていくでしょう。
政治家だけで、あるいは役所との相談だけで政治を考える時代ではない、
地方分権、地方の時代と言われて、各自治体に任された交付金を、
役人は好き勝手に、自分たちの都合のいいように使っている現状がある。
これからは、こうした遅れた意識の役人をどうするかも考えたいものです。
参加していただいた皆さん、これを継続して活かしていきましょうね♪