「過疎地で快適に暮らす」

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たまたま図書館の新刊本コーナーにあって、
本人自身が過疎地暮らしの、鷲田小彌太さんが、
過疎地暮らしの実際をお書きになった本です。
読んでみたら、面白いことが書かれていました。

まず彼は、田舎暮らしと過疎地暮らしを分けて考えます。
現在の田舎は、日常生活における不便はなくなっている、
だけど、余所から来た新参者が何か始めようとすれば、
その土地の役場を中心に、既存の農協やら商工会やら、
古くからのネットワークが強くて、参入しづらいのです。

その点で過疎地は、原則的に打ち捨てられた場所なので、
新参者が何かを始めても、ほとんど誰も気にしない。
つまり、生活に逼迫しているような人は、無理だけど、
まだ人の世話にもならないで、自由に暮らしたい人には、
静かで自然にみちた自由な環境を手に入れられる!
その魅力と落とし穴を、紹介してくれている本でした。

夜の闇が漆黒で、満天に星が煌めく夜を味わい、
車や動力の音に患わされることのない、静かな暮らしで、
道路と水と電気だけは、しっかり確保されている場所。
苦労して田畑を維持したり、自給自足を目指したりせずに、
眺めのいい広々とした土地に、新築の家を建てて暮らす。
なるほど、これなら快適に違いないでしょう。

すでに都会で十分な資金力を蓄えて、自然を求め、
自由気ままにのんびり暮らすなら、過疎地はいいです。
そのとき何にに注意して土地を選び、どう暮らすか?
そんなアドバイスが、たっぷりと書かれた本だと言える。
現代ならではの、いいとこ取りの自然の中の暮らしです。

僕自身は、今あるものを大切にしたい方なので、
早く亡くなった親の家に住んで、自然農をしてますが、
田畑だって、最初は自分で整地するのが大変でしたから、
おカネでいいとこ取りの、過疎地暮らしも頷けます。

それでも僕には、あの苦労した田んぼの整地も、
いろんなことを味わう、貴重な体験でしたけどね。


鷲田小彌太さんの「過疎地で快適に暮らす」は(↓)こちらから。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4900253391?ie=UTF8&tag=isobehon-22