「国会ネット」意見交換会

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今日は、「国会ネット」の意見交換会を行いました。
村井宗明衆議院議員森田高参議院議員をお迎えして、
市民の側からテーマを出しての意見交換です。

市民テーマ(1)「オイルピーク」とエネルギー政策について。
市民テーマ(2)「男女共同参画」政策について。
メインテーマはこの二つで、その後に、他の出席者からの意見や提案、
質問などを聞いて、議員に答えていただきながらの意見交換です。

オイルピーク」とエネルギー政策をテーマにしたのは僕なので、
このテーマに関しては、次のような資料を出しておきました。

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質問資料 「ピークオイル」とエネルギー政策について

まず、① = 経済成長における疑問 = ですが、
この国の行政が800兆円の負債を持っていると言うことは、
単純に年利を3%としても、毎年24兆円ずつお金が増えていることを意味します。
これを所得とする人がいるなら、= 日本は借金による経済成長をしているのでしょうか? = 
何も生産しないでも増えるこのお金は、今あるものの金銭的価値を押し上げるだけなので、
必然的に「物価の上昇」か「株価の上昇」あるいは「先物取引の価格上昇」を引き起こし、
相対的に資産を持たない人には、生活しにくい状況を再生産しているのではないですか?
こうした状況を、どのように抜け出して、財政を健全化できるのか?

今後さらには、② = ピークオイルによる不況 = が考えられる中で、
私たちは、映画「エンド・オブ・サバービア」の上映会などを催しながら、
これからどのような価値観による社会を築くべきかを考えてきました。その結果、
= 将来には車を使わなくても安心して暮らせるまちづくり = を望んでいるのですが、
現状のまちづくりは、車中心の道路整備ばかりで、将来が不安になります。
国の指針において、脱オイルのエネルギー政策はどうなっているのでしょうか?
あるいは将来のまちづくりを、どのように考えているのでしょうか?

私個人としては、なるべく早く、③ = 食とエネルギーの自給 = が必要だと考えますが、
海外との貿易や移動において、オイル税が減免?されるなどの措置があるのは本当
なのか? だとすれば、こうしたところでの政策転換による増収から手を付ければ、
消費税などを上げなくても社会保障費を十分にまかなえるのではないでしょうか?
そうでなくても行政府資産は膨大なものがあるはずで、何故これを処分しないのか?
また、企業用電力は、大量に使うほど料金が安くなる?って本当なのか?
だとすれば、この料金体系を是正するだけで、電力供給には余力が出てくるし、
そこで不必要になる原発開発やオイル争奪費用を = 自然エネルギーの開発 = に充てれば、
地方自治体でのエネルギー需要は、自給自足に近付けるのではないでしょうか?

そもそも、④ = 国のエネルギー政策 = は、なぜ危険な原子力に頼ろうとしているのか?
これは単に放射能が危険なだけではなく、その入手ルートにおいても、
安全に手に入れるためには、自衛隊の派遣による護衛が必要だと議論される通りに、
エネルギーの安定供給は見通せないし、放射性廃棄物処理も見通しが立ちません。
これは単に地層処分の場所探しの問題ではなく、 = 防災上も極めて危険 = と考えられます。
県でもようやく放射能防災を検討し始めましたが、原発は将来の安心になりません。
安心できる国の将来像は、地域での食とエネルギー自給だと考えますが、
いかがでしょうか?
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前もって資料を出しておきましたので、いろんな話が聞けました。
まず、① の借金による経済成長については、森田議員が答えてくれまして、
こうした金利による経済成長は実際にあるので、早く財政を健全化しないといけない。
そのための調査をしているところだが、国の負債900兆円あるのに対して、
国の資産も600兆円ほどあるので、純負債は300兆円ほどであること。
これは増税しなくても、いくつも財源が考えられるので、早く取り組みたい。
そう答えていただきましたので、お互いの共通認識として共有できたと思います。

郵政民営化後に膨大な資産を海外に流出させない方策も必要との意見も一致しました。
今のところ、国民新党のにらみもあるのでしょうか、資産流出はしていないとのこと。
利権が絡んだ自民党政権下で、どこまでのことが出来るかは、これから先、
有権者である僕らが、せっかく当選してもらった議員と一緒に、
どこまで力を付けていけるかに掛かっているのかもしれませんね!

エネルギー政策における脱オイルの話では、村井議員が答えてくれまして、
将来のエネルギーは水素が一番有望で、水素エネルギーを制した国が、
将来世界のエネルギーを牛耳ることになるとの見解でした。
風力、水力、太陽光などの自然エネルギーだけでは、エネルギー需要が賄えない、
とするのが、議員二人の考え方のようでしたが、一般市民の参加者からは、
車社会を前提にしすぎているので、車に頼らなくていい社会を望む声があがりました。

さらには、なるべく小さな単位での食とエネルギーの自立への考えに対して、
二人の意見を聞きたかったのですが、時間切れで、またの機会ってことですね。
村井さんは政党人でもあるので、政党の方針に沿って話される時には、
いくらか話を持って行かれてしまう感じもしましたが、どのテーマにおいても、
それぞれ考え方や方針を話していただけたので、理解は深まったと感じています。

その他のテーマについては、今日はそこまで頭が回りませんでしたので、
僕にとっては今後の課題としておきます。