富山県での原子力災害対策

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今年になってから、能登原発柏崎原発にかなりの地震災害があり、
6月県議会では、石井知事が原子力災害対策をすると明言していました。
それが昨日ようやく防災会議において、原子力災害対策部門が設置され、
来年には、具体的な初動体制や各種対策が明文化されそうです。

早く原発がなくなればいいのですが、まず災害対策ができるだけでも、
今までは何の対策もなかったのですから、これは大きな前進でしょう。
特に能登半島志賀原発に関しては、万が一事故があった場合、
風下になる富山県一帯が、大きな被害を受けることは間違いないので、
そのとき何の対策もないのでは、パニックになってしまいますからね!

能登原発の差し止め訴訟をしておられる、淡川さんのメッセージは、
このブログでも、過去に何度か寄稿を掲載させていただいています。
その他にも、「六ヶ所村ラプソディ」や「みえない雲」の上映会があり、
意見交換や署名などの市民活動によって、原発を危惧する声が広がり、
こうした対策を持つことに、大きく寄与したことは間違いないでしょう。

そう考えると、僕らの市民活動は決して無駄ではなかったのだと、
あらためて、真実を知らせることの大切さを思わずにはいられません。
特に志賀原発に関しては、持ち主の北陸電力富山市に本社を置いて、
富山県が大株主になっており、県内に関係者がたくさんいますので、
利権がらみで、おおっぴらに批判できない!と言う人さえいるのです。

こうした状況では、権力側の内部から北電に不利なことは言わないので、
市民の側から問題意識を持って、声を広げていくことが大切なのです。
そうすれば、元は同じ地域の住民として不安を覚えていた議員も、
市民の声があるから!と堂々と北電に不利な意見も言うことが出来る。
石井知事も、こうした市民の声があるから対策が打てるのです。

そして、こうした活動の成果として、原発の恐さを人々が知れば、
次には何故原発があるのか?疑問に思う人が増えてきて、その結果、
もっと自然に近しいエネルギーを、自給自足することに目覚めるのです。
そうすればやがて、社会不安の元凶の一つである原発は廃止する方向に・・・


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