「愛するSEX」

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いろんな国の映画を見るのが好きで、けっこうレアものも見ていますが、
チリの映画って、そう言えば今まで何一つと記憶がないんですね。
それでもスペイン語圏の映画は好きですし、チリ映画史上空前の大ヒット作!
と謳われていたので、題名はどうも?と思いながらも作品を鑑賞しました。

小学校教師ルイザが、子供達にいかに「性教育」をすればいいかと模索して、
子どもたちの両親と意見交換の場を設けるのですが、そこに集まった人は、
それぞれ自分の性生活に悩みを持って、実際にトラブルも抱えている。
どこにでもありそうな普通の生活に潜む、深くてナイーブな問題を扱いながら、
どこかユーモアのセンスもあるし、人間の本質を突く感覚もある作品です。

劇的展開があるほどの物語でもなく、ゴシップにもならない近所の話でいて、
そこに潜む人間性を辿っていると、なんだか人間が憎めなくて好きになる。
不倫あり、裏切りあり、貞操あり、小悪魔あり、純情あり、何でも有りだけど、
その根底にあるのは、やっぱり男と女の求め合う気持ちでしょうか!
人々の日常にある具体的なSEXの悩みから、愛とは何かを問い掛けもする。

特別スリルもなければ、感動するほどの内容でもなく、スキャンダラスでもない。
だけど、なんとなくほほえましくて、人間が好きになる暖かい映画なんです。
こんな映画が大ヒットするチリって国に、ちょっと興味を持たされました。
地球の裏側で展開される日常も、僕らと変わりないって事でしょうか!


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