あぜ塗り

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いよいよ田植えの準備で、あぜ塗りをしました。
これは肉体労働なので、年間作業の中でも大変です。
午前中は大人4人と子ども2人で、午後から大人がもう2人。
やり始めは要領もぎこちないのですが、やっているうちに、
少しずつうまくできるようになってくるのが、楽しいですね!

作業中に男の子が、糸に絡まった1メートルほどのシマヘビを見つけ、
お母さんがその糸をハサミで切って、助けてやることができました。
僕は自然農をやるようになってから、いくらか抵抗も減ったけど、
やっぱり大きなヘビは苦手でして、よう助けられません。

作業は泥を足でこねて、田んぼの畦に塗り上げるだけなのですが、
泥に入れる水の量とか、コネ方なんかも実際にやってみないと、
その微妙な足使いなんかは特に、言葉の説明では伝わりません。
海や自然農が気付かせてくれる、大切な要素の一つとして、
言葉の限界ってものを、強く感じるときだと言えるでしょう。

五体と五感をフルに使って何かをするとき、得られるものは、
やった人にしかわからない、生きていることを味わう幸福感です。
あらゆる学びは、喜びを味わうところから産まれるのでしょう♪

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【あぜ塗り手順・覚え書き】

(1)あぜ塗りをする溝の中と両側を、丁寧に草取りしてきれいにする。
   (※ セリや大きな草が残っていると、あとでひび割れする)

(2)その溝全体に水を通して、水分が行き渡るようにする。
   (※ 一度溝の土を軽く起こしておくと、あとで練りやすい)

(3)塗るあぜ側の斜面を数センチ削って、溝の中に落としてやる。
   (※ わずかに傾斜する程度の傾きで削っていく)

(4)溝の中で水分を調整しながら、足踏で土を練りあげていく。
   (※ ただ踏むのではなく、足の裏全体で練り込むように踏む)

(5)踏み込んだ足が抜けないくらい粘ってきたら、あぜに塗り上げる。
   (※ 鍬で上げるときは、水を用意して洗いながら上げるといい)

(6)最後に鍬の平らな部分で、斜面の形を整えて終わり。
   (※ 垂れてくるときは水分が減るのを待ってやり直す)
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