田中優さんを囲んで

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昨日のピースウオークで、3時間近く外を出歩いたためか、
夜あたりから具合が悪く、今朝はなかなか起きられなかった。
他にも用事が重なっていたこともあって、どうしようか?
・・・迷いながら、頭痛を抱えて布団の中に丸まっていたけど、
やっぱり久しぶりに田中優さんの話は聞いておきたいと思って、
なんとか布団から出て準備をする間に、もう時間が迫ってました。

僕の住んでいる井波から富山市内の会場まで、車で1時間はかかる。
国道359線は、自動車専用道路のように飛ばす車が多いので、
時間に追われているときは、僕も時速70キロくらいで走る。
それが特別早すぎると感じないから、恐ろしい感覚だなあと思う。
そして市内の無料駐車場に車を止めて、会場まで15分ほど歩く。
ちょうど徒歩の15分くらいが遅れて会場に着きました。

扉を開けてビックリ、思ったよりもこぢんまりとした会場で、
田中優さんを囲んで、20人ほどの人がテーブル席に着いている。
すでに話は始まっていたので、急いで受付を済ませて席に着く。
今日の話は「自然エネルギーの可能性」ってことでしたが、
いつものように田中さんの話はわかりやすくて信頼が持てる。
特別目新しいことを言うわけではなく、確実なことを話される。
それでも久しぶりに聞くと、新しい観点も増えているんですね!

地球温暖化の原因と言われる二酸化炭素の排出量を減らすには、
排出量の多い「運輸」「発電」「産業」からの排出量を減らすべし。
電気は使用量を平均化するだけで、すでに余りある発電量があるから、
これで電気が足りないとすれば、料金体系の問題だと指摘される。
特に使用量が増えると安くなる産業用の電力体系は、間違っている。
さらには家庭用の電気だって、自家発電でおおかた賄える。
つまり発電所を増やす必要など、まったく無いと言い切るのです。

※ポイントは、「自然エネルギー導入の前に省エネした方がいい!」

そして運輸に関しても、どうして海外からの輸入品が安いのか?
多くの人は、他国の人件費が安いからだと思っていますが、
実は国境を越えるときに、60%のオイル税が掛からなくなるので、
政治的に意図して輸送エネルギーを増やし続けている経緯がある。
そのほか、およそいつも考えていることが次々に紹介されて、
聞いていると、やがて普段自分のやっていることが勇気づけられる。
僕も自分の家の冷蔵庫を、省エネ型に変えたいなあ!と思ってしまう。

今日はPCTOOLの能登さんの進行で、午後はワークショップ形式になり、
12人残った参加者が、4人ずつ3つのテーブルに別れて話しました。
僕のテーブルでは、初対面の坪田さんと一緒になって話すうちに、
現代日本の大きな問題として、人々に会話が成り立っていないこと、
それぞれが建前で合意して、本音を表現できていないから対話にならない、
すなわちコミュニケーションが成り立っていないことが問題だと、
妙にお互いに納得したことが、印象的に心に残りました。

せっかくの長い時間の間、僕は間断的に頭痛がひどくて困りました。
ときには進行役の注意を聞いていなかったりして、迷惑も掛けて、
これはいけないと、自重しながらの参加でしたけど、面白かったですね。
特に午前中の講演は、実時間が2時間以上に及ぶ長いものでしたが、
環境、平和、食と農など、僕が関心を持つあらゆる事が繋がっている。
こうした幅広い感覚がおおもとで繋がっていると感じさせてくれる人は、
世の中広いけど、そう多くいるわけではないような気がします。

田中さんの話を聞くのは、これで5回目くらいでしょうか。
いつも勇気づけられて、彼の真摯な人柄にも好感を持つのです。
今日は一人のファンとして、一緒に写真を撮ってきました。
自分の醜態を晒すのは気が引けますが、うれしいので載せておきます。
最後に、同じビルでケン・ローチの映画上映をしていた大島さん、
体調も悪く、参加できなくてゴメンなさいね!

会場で即売していた本は(↓)「戦争って,環境問題と関係ないと思ってた」
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4000093754?ie=UTF8&tag=isobehon-22
あまりにも安いので、送料を無料にするには他の本と一緒に買ってね!