小杉町政の奇蹟

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昨日からの雪模様は、しばらく続く予報が出ています。
これはもう、10日間ガソリンを節約できたことで良しとして、
もう一度スタッドレスに履き替えるのが、妥当でしょう。
そう判断して、今朝から再びタイヤの履き替えをしました。
一日出歩いてみて、これはやはり履き替えて正解だったようです。
2月の暖冬からは考えられない寒さと雪の一日でした。

その締めくくりは、とやま女性と政治キャンペーンのイベントで、
世界婦人デーに合わせた、土井由三さんを囲んでの話し合いです。
土井さんは、北日本新聞の記者や論説委員長をされていた人で、
その後1999年に、小杉町の町長に立候補して当選され、
4町村が合併して射水市となる2005年まで勤められました。
今は富山国際大学で地域学部の講師をされています。

今回は女性と政治がテーマの話で、統一地方選挙の年でもあり、
僕はどうして富山県には女性議員が少ないのか、聞いてみたかった。
すると質問するまでもなく、土井さんのお話の中に答えがありました。
それは土井さんが小杉町長として、女性の幹部職を作ろうとした時に、
庁内にはそのように訓練を受けた女性がいなかった、という事実です。
すなわち富山県内の女性には、基本的に政治意識が薄いのでしょう。

この意識の薄さを、どうやって変えていくかを考えるならば、
「なぜ女性議員が必要なのか」「女性の声とは何か」ってことを、
再確認して、継続的に声を出し続けていくことが大切だとわかります。
今日の集まりは、そうした長期の活動の一歩と考えればいいでしょう。
そしてまた、僕にとっての今日の収穫がもう一つありました。
それはこの富山県で、土井さんが実践された小杉町行政の先進性です。

○子供の権利条例制定、○子育て支援センターの充実、
○子供の権利支援センター開設、○乳幼児医療費無料化、
○放課後教室開設、○学童保育の充実、○多人数学級の実現、
○土曜日の放課後学級開設、○町民図書館の開設、○セミナーハウス開設、
○ふれあいセンター復活巡回バス、○コミュニティバスの導入、
○公園に身障者用トイレ、○ゴミ収集の祝日実施、○ワークホーム開設、
○男女平等社会推進条例施行、○ボランティア支援センター設置、
○入札システムを透明にし、○町広報で入札結果報告、○CATV議会中継、
○情報公開条例の全面改定、○日曜議会の開催、○傍聴席の拡充、

その他何十項目もの町政を実施して、市民参加の公約を達成しているのです。
この奇跡的な地方自治が、同じ富山県内にあったことが嬉しいです。
しかしながら、町村合併で射水市になったとたん、怪しくなっている。
せっかく先進の市民参加システムを作り上げた小杉町のシステムは、
多数決論理によって、再び旧時代のシステムに戻ろうとしているのです。
今は多くの人がその事に気付き、後戻りさせない市民活動が始まっています。

今年の統一地方選挙では、県内で新しい女性候補を立てることが出来ない、
この事実は厳粛に受け止めながら、その原因をしっかり分析して、
長期ビジョンによる、市民社会の実現を目指す女性議員を増やすために、
これからは戦略的に、分断されない運動の展開が必要だと気付かされます。
そのためには何よりも、声を出し続けていくことの大切さと、
実行力のある仲間作りの大切さを、あらためて学んだ気がしました。