まだ夏の野菜たち

イメージ 1

今朝は夜明けと共に起きましたが、それでも時計を見ると6時でした。
週が開けてから、小雨が降ったり止んだりのお天気が続いています。
秋に降る雨は時雨と呼ぶと、日本海学シンポジュウムで言ってました。
農作業の感覚では、時雨が続くようになれば秋も終わりかなと感じます。
この時雨、太平洋側よりも日本海側で二倍近い雨が降るそうですね。
晴れない日が続いて、厳しい冬が近いことを否応なしに感じさせます。

このところ、近隣で行われる講演や集まりに顔を出すことが多くて、
なんだか少し、気持ちが浮ついている気がしないでもないですね。
こんなときはコツコツ農作業をすると気持ちが落ち着いていいようです。
昨日はふらりと、まみあな農園に出向いて種籾取りをしてみました。
小雨模様だったので、小屋の中で種籾を取るだけの作業でしたが、
雨の合間に畑を見たら、まだキュウリやトマトが実をつけていました。
サヤエンドウなどは、食べきれないくらいに沢山なっていました。

自然農の畑では、野菜のなる時期が他よりいくらか遅いかもしれない。
多くの農家では早め早めに旬の野菜を出荷しようとするはずだから、
自然に実る時期よりも早くなるように手入れをしているのでしょうか。
僕の畑では自然のままにしているので、いつ実るかは野菜次第です。
周囲はもうすっかり秋も深まっているのに、まだ夏野菜が実っている。
そこには、夏ばかりで秋になれない自分の姿もダブって見えます。
一人で生きるしかないのは、自分の業のようなものでしょうか。

トタン葺きの作業小屋の屋根に、脇の木から堅い実が落ちると、
「ガーン」と大袈裟に音がするので、慣れるまではビックリします。
でも慣れてしまえば、ぼんやりしている自分にはいい刺激ってところ。
しっとりとした空気に包まれて、手の爪を使って種籾を扱き下ろす。
道具を使わずに手でやっていると、手の皮膚がピカピカになってくる。
そういえば母は昔、米ヌカで肌を磨いていなかったっけかなあ・・・