「ガーダ・パレスチナの詩」

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シネモンドで、古居監督の「ガーダ・パレスチナの詩」と、
鎌仲監督の「六ヶ所村ラプソディ」が上映されて、
今日はその両監督の話も聞けるというので行ってきました。

映画は「ガーダ・パレスチナの歌」を見て監督のトークを聞き、
そのあとNPOセンターに移動して意見交換会があったのですが、
ここでは一般参加者の発言が活発でした。写真はそのときのもので、
左からシネモンドの土肥さん、「六ヶ所村ラプソディ」鎌仲監督、
そして古居監督の三人が並んで、いろんなお話が聞けました。

面白いなあと思ったのは、同じドキュメンタリーでも、
この二つの映画はそれぞれ違った性格を持っていそうなことで、
六ヶ所村ラプソディー」は強い特定のメッセージを感じたのに、
「ガーダ・パレスチナの詩」は事実そのものが重く目の前に登場する。
国内で起きていることは、その裏まで見せつけられるけど、
異文化社会をそこまで理解することは難しいってことかもしれない。

画面の中に戦車などが登場すると、すわ戦闘かと思ってしまうけど、
古居さんのカメラはその近くまで行って兵士の姿まで映し出す。
パレスチナの人たちは装甲車に石を投げたりして双方が次第に興奮し、
やがてイスラエル兵が銃撃を開始して多数の死傷者が出てしまう。
テレビニュースでどんな説明をしようと、これが現場での日常だ。
さらに、パレスチナの肥沃な土地から追い出された難民の絶望は、
豊かな海を基地と経済に奪われていった沖縄にも通じている。

鎌仲さんは「みんな繋がっている」とよく発言される。
まったくその通りで、底流にはお金と欲望が渦巻いている。
六ヶ所村の問題も沖縄の問題も、そしてパレスチナの問題も、
お金による特定利権者経済の問題とあまりにも深く関わっている。
アメリカを盟主としたお金至上主義のイデオロギーに対して、
反米抵抗勢力とは、マネーに対する抵抗勢力と考えることも出来る。