田植えの季節

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砺波平野の田植えはおおかた終わっているけど、
僕らの自然農では、今が田植えの真っ最中になる。
と言っても、まみあなで田んぼをやっている8人は、
天気が良くても毎日来られるわけではないので、
特に平日仕事を持っている人は週末だけの農作業だ。
基本的には六月一週目の週末にあぜ塗りをして、
二週目の週末から田植えが始まっている。

僕は平日でもやろうと思えば作業が出来るので、
週末はなりべく人のを手伝いながら自分のもやる。
そうして人の作業を手伝いながら見ていると、
8人8様のスタイルがあるようでで面白い。
田んぼの中の草との関係一つを取り上げてみても、
手鎌を使ってその場に借り倒すだけの人、
根っこから刈っていったん田んぼの外に出す人、
草刈りマシンで土まで掘り起こしてしまう人、
それぞれが、その人の生き方にまで呼応している。

僕の場合は「持ち出さない持ち込まない」を守り、
田んぼの中の作業にはマシンも使わないし、
刈った草はその場に寝かせるだけで持ち出さない。
ただ刈り取った稲の分は返してやりたいので、
今年は土手で刈り取った草を田んぼの入れてやった。
苗は蒔き直して作ったフクヒカリをメインに、
他の人が作りすぎたコシヒカリと黒米を少々、
いずれにしても、全部僕が食べるためのものだ。

手順としては、まず水草を中心に草刈りをして、
高低差があるところはなるべく平にしておく。
この作業が結構大変で、僕の狭さでも一日かかる。
ここに苗床から採取した苗を二本ずつ植えていく。
分蘖を促すために一本植えをすることもあるけど、
苗の数が十分にあれば、二本上の方が安心だ。
あとは水を張って、ときどき草を刈ってやる。
これで秋には、一年分の米ができあがる。