農作業の場所

今年は、まみあなの他にも農作業の候補地がある。
ただし何処もそれぞれに問題があって難しい。

氷見の候補地は、昨日も見たい人がいたので案内した。
三方を小高い山に囲まれた環境のいい場所で、
周囲の雑木林から落ち葉など集めて堆肥にすることも出来る。
僕にとっての問題は、井波の家から遠いことで、
ここでやるには、誰かにここに住んで欲しいところである。
さいわい住みたいという人もいるので応援したい。

近いところでは、歩いてでも行ける井波の郊外で、
使っていない田んぼを自由に作付けしてかまわないと言われた。
これは有り難いけど、一面に区画整理された田んぼの真ん中で、
周囲とうまくやる方法も考えないといけないし、
道具をどうするか、置き場所なども考えないと何もない。
でも一緒にやろうという人もいるので、なんとかはしたい。

そして、もともとやっている、まみあなでの作業も、
ここでないと学べないことが多いので繋がっていたい。
やっぱり家の周りで農作業が出来るのは魅力的だ。
そうしてみると、砺波平野の散居村はすばらしい形態で、
生活と生産活動が一体化した自給自足のスタイルができている。
こうした文化を失うのは、豊かさを失うことだろう。

家の周りでコツコツと農作業が出来るような生活がしたい。
そう思いながら、なかなか現実はそうはいかない。
ただ一人で生きながらえるだけなら、また旅にでも出てもいい。
とまあ、僕にはいつもそうした彷徨う気持ちがつきまとう。