八朔が香る風呂

伊予柑、八朔が美味しい季節になってきた。
夏蜜柑も含めて、こうした大きい柑橘類が大好きだ。
目を開けていられないような酸っぱいのも好きだけど、
最近のは夏蜜柑でさえ酸味が抑えられているのが、
少々刺激がたりなくて、物足りなく感じるときもある。
それでも好きな物は好きなんだから美味しいのだ!

味や舌の感触ばかりではなくて、匂いも好きだ。
食べた後の皮を捨てずにまとめておいて、
洗濯ネットに入れてお風呂に浸けておくと、
浴室の扉を開けたときからいい匂いが全身を包む。
湯船に身を沈めたら、八朔の皮を入れたネットを持ち、
両手でギュッと絞ってやると、植物性の酸がにじみ出る。

この酸はけっこう強いので、肌にこすりつけると、
その部分があからさまに滑らかになって感じるけど、
これって、肌の表面が溶けてるって事でしょうね!
お尻の下に敷いていると、肛門からアリのと渡りまで、
なんだか刺激を感じて小ピリピリするんです。
これがまた気持ちよかったりもするかな?

この八朔袋は、たっぷり湯船で絞るだけ絞っても、
風呂のお湯を抜くときに軽く絞って渇かしておけば、
3、4日後にもう一度浴室でいい香りが楽しめる。
世の中には合成薬品による入浴剤もあるけど、
それはすぐに肌が拒否反応を起こすのに、
天然素材の物は気持ちいい刺激になるから不思議だよ。